裁判所には、ファンの姿も、見られました。
自分の年収は、1000万円などと信用させ、うその投資話で、現金をだましとったとされるSKE48の元メンバー。
初公判で、起訴内容を認めました。

 SKE48のメンバーとして活躍し、愛知県警の一日警察官として、正しい110番について啓発していた元アイドルが、一転、被告人になりました。

 25日、名古屋地裁で開かれた初公判。
SKE48元メンバー山田樹奈被告(23)は、ファンも傍聴する中、まっすぐ前を見て、黒のスーツ姿で、法廷に現れました。

 山田被告は、去年1月、出会い系サイトで知り合った当時23歳の会社員の男性に、「投資で儲かるノウハウがある」などと言い、その指導料として、現金50万円をだましとった詐欺の罪に問われ、指南役の車館宙生被告(24)ら2人と共に、起訴されていました。

 山田被告らが、勧誘していたのは、為替相場の変動を予想して投資する「バイナリーオプション」と呼ばれるもので、山田被告は、架空のトレーダー「山本ゆき」という偽名で、「年収1000万円」などと、高収入であるかのように、SNSに投稿し、相手を信用させていました。

 25日の初公判。
法廷に立った山田被告は、「間違いありません」と、起訴内容を認め、指南役の車館被告ら2人も認めました。

 続く冒頭陳述で、検察側は、
「出会い系アプリで、出会った被害者に対し、トレーダーで稼いでいるように見せかけ、興味を持たせた」
「販売していた商材は、インターネットで、入手できるものよりも、内容の薄いものだった」などと指摘しました。

 一方、弁護側は争わない姿勢を示しました。

 次回の裁判は9月に開かれる予定です。

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