今週は月明かりのない夜が長く、オリオン座、ふたご座、ぎょしゃ座、おうし座といった冬の星座を彩る明るい星々が、日没後の東の空に昇ってくる様子を観察するのにもってこいだ。

早起きをすれば、細い月におとめ座の1等星スピカが寄り添う姿を拝める。木星は日暮れとともに東から姿を現し、夜明けに西の地平線へと沈んでいくため、晴れた夜なら一晩じゅう観察できる。

11月最終週の星空についてまとめた。

11月28日(木):細い月とスピカが並ぶ 夜明けの1時間ほど前に起きて南東の空を見ると、細く繊細な月のすぐそばに、おとめ座で最も明るい星スピカがきらめいているのが見えるだろう。それだけでも美しい光景だが、国際掩蔽観測者協会(IOTA)によると北米と南米、アフリカの一部では、スピカが月に隠される「スピカ食」も観測できる。
11月30日(土):木星が明るさを増す木星(Shutterstock.com)

木星(Shutterstock.com)

太陽系で最も大きく明るい惑星である木星が、まもなく約1年に一度、地球をはさんで太陽とちょうど正反対の位置関係にくる「衝」を迎える。この時期は、木星と地球の距離が最も近づき、太陽光を反射して光っている面をほぼ正面から見ることができる。

天文ファンにとって一大イベントである衝はまだ1週間ばかり先だが、観測チャンスはすでに訪れている。この機を逃さず、双眼鏡や小型望遠鏡で巨大惑星を観察しよう。

12月1日(日):新月 今年を締めくくる1カ月の始まりを新月とともに迎えるというのは、ちょっとわくわくするものだ。月が地球と太陽のほぼ中間に位置するため、月明かりが届かず、天体観測にうってつけの闇夜となる。

冬の星座(Shutterstock.com)

冬の星座(Shutterstock.com)

(forbes.com 原文)

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