プロトタイプ版4スロットモデルのGeForce RTX 4000シリーズFounders Editionの正体がついに判明しました。
先日、RedditユーザーのThis_Explanation_514氏により、4スロット仕様となる未発売・プロトタイプのGeForce RTX 4000シリーズFounders Edition (FE)の写真が複数公開されました。
プロトタイプ版4スロットモデルのFounders Edition
この4スロFEモデルは、2022年10月に最初にその姿を見せてから、これまで、GeForce RTX 4090 TiやTITAN Ada、ノーマルGeForce RTX 4090のプロトタイプなどさまざまな情報が錯綜していて、正確な正体は不明でした。しかし、ついにその正体がわかりました。
海外メディアのVideoCardzはThis_Explanation_514氏とコンタクトを取り、このグラボのGPU-Zのスクリーンショットを入手しました。それがこちら。
GPU-Z: 4スロFEプロトタイプ版GeForce RTX 4090
GPU-Zに記されている情報は、モデル名が『NVIDIA GeForce RTX 4090』、Shaders (CUDA数)が16384基、Memory Size (VRAM容量)が24GB。このCUDA数とVRAM容量はモデル名どおり既存の製品版GeForce RTX 4090と完全に一致します。
つまり、この4スロットFounders Editionは、GeForce RTX 4090 TiでもTITAN Adaでもなく、ノーマルGeForce RTX 4090のプロトタイプ版です。
参考までに、製品版GeForce RTX 4090との比較が以下。
プロトタイプ版GeForce RTX 4090のスペックは、おおむね製品版と同じですが、動作クロックがベース2115MHz / ブースト2355MHzと、製品版(ベース2235MHz / ブースト2520MHz)より若干低いほか、BIOSバージョンが異なっています。
一見、4スロットもの巨大なGPUクーラーであれば、製品版の3スロットモデルよりも冷えて高クロックで動作できそうなものですが、そうではないようです。このプロトタイプ版は、グラボの基板位置が特殊で、マサーボードに平行になるような珍しい配置になっています。
プロトタイプ4スロットFEの基板
プロトタイプ、ということもあるでしょうが、4スロットもの巨大なGPUクーラーでありながら製品版よりもクロックが低いのは、この基板配置に起因しているのかもしれません。
ゆえに製品化されず、既存の3スロットのGeForce RTX 4090 Founders Editionになったと考えればしっくりきます。
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