中村勘九郎&中村七之助、父・勘三郎さん十三回忌に思い「まだ実感が湧かない」 2月歌舞伎座 松竹創業百三十周年『猿若祭二月大歌舞伎』取材会
歌舞伎俳優の中村勘九郎(43)、中村七之助(41)が12日、都内で松竹創業百三十年 歌舞伎座『猿若祭二月大歌舞伎』の取材会に参加した。
2012年に57歳の若さで亡くなった父の十八代目中村勘三郎さんの十三回忌追善興行を、今年は全国各地で行った。勘九郎は「本当に皆様のおかげで全国各地で追善イヤーとなりました。2月の歌舞伎座を皮切りに各地で行って、本当にお客様たくさん入ってくださいまして、父のことを偲んでくれた。また、父の舞台を見られなかった方たちも本当に多く見てくれて、私たちの肉体を通して父の魂というものを感じ取っていただけた1年になったと思います。十三回忌追善と銘打たない月も、何か父や中村屋ゆかりの演目が並んだ年になったなと思いました。本当にいい経験もさせていただきましたし、この後もどんどん力をつけて、お客様に楽しんでいただきたたいなと改めて思った年になったかなと思います。その思いを、続けて2月の『猿若祭』にぶつけていけたら」とする。
七之助も「いろいろな地で十三回忌追善ということをやらせていただいた。歌舞伎座を皮切りに、全国巡業で芝居小屋をめぐったり、最後は鬼界ケ島、硫黄島に行って、うちの兄が1日だけですけど俊寛を初役でやらせていた。いろいろな努力が身を結んだ1年だったんではないかなと深く思っております」と振り返る。そして「父が上で喜んでくれてるなという1年間でございました。父のことも常に思い出してますし、お客様も私たちを通して父を思い出してくださった。思い出に残るような1年だったなと思っております。2025年もこの感謝の気持ちを忘れずに、1日1日一生懸命努力していきたいなと思っております」と語った。
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