１月１３日、米カリフォルニア州のニューサム知事（写真）ら民主党指導者にとって、依然として猛威を振るうロサンゼルス近郊の山火事は自然災害対応能力をアピールするチャンスだったかもしれない。写真は８日、パシフィック・パリセーズ近郊で撮影（２０２５年 ロイター/Daniel Cole）
[１３日 ロイター] – 米カリフォルニア州のニューサム知事ら民主党指導者にとって、依然として猛威を振るうロサンゼルス近郊の山火事は自然災害対応能力をアピールするチャンスだったかもしれない。
しかし、死者が少なくとも２４人に達する中、左派寄りの同州は右派から攻撃を受けており、共和党のトランプ次期大統領の下で事態は政治化しそうだ。
ニューサム知事とロサンゼルスのバス市長は前例のない規模の山火事であることを強調し、自らのリーダーシップに対する批判をそらそうとしているが、トランプ氏や盟友の大富豪イーロン・マスク氏がソーシャルメディア上で両指導者を攻撃。今回の危機は左派と右派の政治対立に拍車をかけている。
民主党のストラテジスト、ロジャー・サラザール氏は、トランプ氏が２０日に大統領に就任した後も、規制緩和と減税という共和党のアジェンダを推進する手段として、カリフォルニア州を政治的に利用し続けると予測。「最も簡単な方法は反対側の人々を悪者にすることだからだ」と話す。
トランプ氏の盟友であるジョンソン下院議長（共和党）は１３日、地元当局が対応を誤ったとして、連邦議会はカリフォルニア州への援助に条件を付けるべきだと述べた。
ニューサム知事は週末、ＮＢＣニュースの番組に出演し、水や森林の管理や魚類保護プログラムなど、さまざまなトピックで偽情報を流しているとして、トランプ氏や同氏の盟友を批判した。
何人かは、ロサンゼルスの当局者が消火活動よりも人種やジェンダーの多様性を確保することに重点を置いていると、証拠を示さずに主張している。
マスク氏はＸに「『ＤＥＩ（多様性、公平性、包摂性）』とは、人々が死ぬ（ＤＩＥ）ことを意味する」と投稿。３８００万ビューを記録した。
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