夜な夜な「Anker Solix C300 DC Portable Power Station」でデバイスを充電している俺。夜な夜なというのは、去年から今年にかけてずーっと昼夜逆転中って感じだからだ。
やっぱり家のなかで移動可能な充電ステーションがあると便利。ほかにも便利そうなのはないかニャ〜とか思ってAnkerWebサイトを夜な夜な徘徊していたら……ええっ? ナニコレ? ちょっ、待っ! これ初めて見たんですが!
俺が注目したのは赤矢印の平べったいデバイス。※AnkerWebサイトより抜粋。
赤矢印のデバイス、なんか表示たっぷりで丸いノブなんかも付いていて、電子音楽機材っぽくもあり広帯域受信機っぽくもある、久々に物理的にサイバーでカッコイイ感じの製品を見たゼ!!!
てゅーかナニ、ソレ?
それは「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」という、USB急速充電器であった。直販価格1万9990円。Anker Primeシリーズでありかつ高出力ってだけあって、なかなかお高い。
でも……スゲくカッコよく見えちゃってるんですけど! 触ってみたい! 表示を見てみたい! 使ってみたい!
USB急速充電器は既に多々持っていて……持て余しているとも言えるのだが、「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」の場合は合計最大250Wの出力があり、USB-Cポートが4つもあって本体前面にある。またUSB-Aポートも本体右横に2ポートあって、アレコレ便利そう。それに出力をリアルタイムで可視化してくれるのは明らかに便利であろー。
とか物欲後押し理由をいくつか生成してみたら、さぁもう後戻りでっきな〜い。結局のところ「カッコイイ!」が最大の動力となって購入したが、触ってみたらアラ素敵! 表示もスゲくよい。
実際にUSB急速充電器として使っていったら、非常に満足度の高い製品となった。というわけで今回はこのUSB充電器をレビューしてゆきたいッ!!!
ソレってどんなUSB急速充電器?
まず「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」(以下、Prime Charger 250Wの概要から。
Prime Charger 250Wは、Anker PrimeシリーズのUSB急速充電器としては最大出力となる製品で、ポート数は前述のとおりUSB-C×4(本体前面)とUSB-A×2(本体右側面)。この6つポートの合計最大出力が250Wとなる。単ポートの最大出力は140W(USB-Cポート左端)。
本体前面の表示パネル下にUSB-C×4ポートがある。本体右側面にはUSB-A×2ポートがある。丸いツマミはクリック感のあるロータリーエンコーダー(回して値などを設定するロータリースイッチ)で、押すことで決定操作などができる。バーチャルではない物理的なロータリーエンコーダーで非常に小気味よい操作感がある。
このUSB急速充電器、カスタマイズ性が非常に高く、本体やアプリで各ポートの最大出力を設定できたり優先的に出力するポートを決めたりできる。アプリを使うと非常に細かい設定を行えて、たとえば「この時間帯だけ出力可能にする」といったオンオフタイマーを設定することもできる。
そこまでする必要性は……あぁでも帰宅してデバイスを充電器につないだら、そのままあとは寝ちゃっても不安はない、的なタイマー設定とかできるのか。
あとザックリ言って、アプリからのカスタマイズは「そこまで徹底するのか!」「でも使いやすい!」的に驚いたので、たぶんこのUSB急速充電器やアプリを作ったエンジニアらは、いい意味でヘン●イなのだと思う。
閑話休題。
以下に各ポートの出力表を。また出力モード設定のうち、各ポートの出力が自動的に固定値となる場合の出力表を。
単ポート利用時は最大140W出力のUSB急速充電器となる。※AnkerWebサイトより抜粋。6ポート利用時の出力表。各ポートの出力カスタマイズが可能だが、その場合も出力の合計は250Wが上限となる。※AnkerWebサイトより抜粋。じつはコンパクトなPrime Charger 250W、時計機能が愉快で実用的
Prime Charger 250Wは出力W数とかを表示できて便利よ〜、あと高出力よ〜、アプリを使うとマニアックな方向で楽しいよ〜、的なことを書いてきた。
だが、肝心のサイズのことを書き忘れていた。具体的なサイズは約106×93×40mmで、わりと手のひらサイズ。重さは約640g(本体のみ)で、底面に滑り止めゴム足付き。
重めなので片手でUSBケーブルの挿抜ができることもある。だが、コネクタの挿抜感が硬いUSB-Cケーブルを抜き差しする場合、本体を押さえつつ挿抜する必要がある(そうしないと本体が動いてしまうことが多い)。
本体サイズは約106×93×40mmで重さは約640g。大容量モバイルバッテリー的な重さだが、高出力の卓上USB急速充電器としてはコンパクトな部類だと思う。電源ケーブルは硬めでゴツめ。
あと、最初「そんな機能、要る?」と思ったのが、本体前面表示パネルに時計を表示させるという機能。まあ、便利ではあるのだが……とか思っていたら、数日使ったら必須の機能だと感じられるようになった。
ディスプレイ下の机上にPrime Charger 250Wを置いて使っているが、その時計機能表示が「いちばん見やすい時計」となってしまった。デスクトップPCディスプレイを見て作業していて、視線をちょっと下に動かせば時間がわかる。あーら便利。
デスクトップPCディスプレイ上にも時刻表示があるが、とても小さいので「パッと見で時間を知る」という感じにはならない。また天井近くにもアナログ時計があるが、それも首を動かさないと目視できない。
そうなのか〜Prime Charger 250Wの時計表示機能は、スゲく実用的なんだ〜、と。オマケ機能じゃないんだネ、と。
ちなみにPrime Charger 250Wのディスプレイはやや傾いている。垂直から12°後方に傾いて上を向いており、出力W数や時計がちょうど見やすい向きになっている。
ディスプレイに角度がついていて見やすく、デザイン的にもカッコいい気がする。※AnkerWebサイトより抜粋。
あと、この時計表示機能もさすがのヘン●イなエンジニアがら作ったものらしく、カスタマイズ性が非常に高い。「えぇっ?」と思うほど高いが、「そうか、こういう設定ができると、こういう場合に便利だ」とも思う。
時計機能を使うには、前述のAnkerアプリが必須。アプリの設定から時計表示をカスタマイズしていける。表示形式や表示時間、時計表示が消えるタイムアウト時間も設定できる。また、時計のテーマが11種類用意されている。
てゅーか、USB急速充電器に時計表示機能が付いていて、それを細かくカスタマイズできて、さらにテーマが11種類も用意されているってスゲくないスか? さすがいい意味でヘン●イなエン(以下略)。ともあれ、実際にテーマを変えての表示をいくつか見てみよう。
普通の時計、サイバーな時計、花柄な時計など、イロイロ。USB急速充電器なのにPCやスマートフォンの壁紙的な演出ができるのは恐れ入った、し、意外なほど楽しくて実用的なのであった。
ちなみに上の写真、表示がちょっと暗めに見えるが、肉眼だと非常にクリアで明るく見える。なお、明るさの調節もできるので、環境に合わせた使い方が可能だ。
この「Anker Prime Charger (250W, 6 Ports, GaN)」、1万9990円とお高いわけだが、マニアックな観点でイジっても楽しく、フツーに高出力USB急速充電器として使って便利であり、案外コンパクトでもあって、多角的に満足度の高いUSB急速充電器となった。
無闇に「もう1台欲しぃ〜ん!」みたいな気分になっている俺だが、マトモ度と突き抜け度が同居した、久々に刺さった物理的製品なので、興味のある方はぜひチェックしていただきたいッ!!!
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