欧州中央銀行(ECB)は今年半ばまでにインフレ目標の2%に接近し、経済をもはや圧迫しない水準にまで金利を引き下げることができるだろうと、政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁が述べた。
ナーゲル氏は21日、ブルームバーグテレビジョンに対し、「目標に向けて順調に進んでいる。今年半ばまでに、目標に近づけると見受けられる」と語った。
それまでに、いわゆる中立金利に達することは可能かとの問いには、「可能だと思う」と答えた。
ダボスで開催の世界経済フォーラム(WEF)出席に際してインタビューに応じたナーゲル氏は、インフレ抑制というECBの課題はまだ完了していないと警告。サービス価格のインフレは「極めて根強い」様子だとの認識を示した。それでも賃金上昇のペース鈍化を受け、向こう数カ月でサービスのインフレは抑えられる公算が大きいという。
ECBは1月30日に次回の政策発表を控えている。ナーゲル氏は、利下げの「一定の可能性」があるとしつつ、「全く確定してはいない」とくぎを刺した。
原題:ECB to Near Inflation Target by Middle of Year, Nagel Says(抜粋)
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