主要産油国で構成する石油輸出国機構(OPEC)プラスは、トランプ米大統領による原油価格引き下げ要求には反応を示さず、すでに4月からの増産が計画されていると指摘した。写真はOPECのロゴ。2024年11月アゼルバイジャンで開催されたCOP29会議で撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[ロンドン 24日 ロイター] – 主要産油国で構成する石油輸出国機構(OPEC)プラスは、トランプ米大統領による原油価格引き下げ要求には反応を示さず、すでに4月からの増産が計画されていると指摘した。
トランプ氏は23日、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にオンラインで参加し、サウジアラビアとOPECに原油価格の引き下げを求める考えを示した。 もっと見る
これに対しサウジのイブラヒム経済企画相は24日、ダボス会議のパネル討論で、サウジとOPECは長期的な石油市場の安定を目指していると発言。
「サウジとOPECの立場は、需要拡大に対して十分な供給を確保するため長期的な市場の安定を確保することだ」と語った。
OPECプラスは、原油価格を目標にしておらず、需要低迷で増産を数回延期したものの、すでに4月からの増産開始を計画しているとしている。
またトランプ氏は、原油価格が下がればロシアとウクライナの戦争はすぐに終わるとも述べた。これに対しロシアのペスコフ大統領報道官は24日、この戦争は国家安全保障に関するものであり、石油に関するものではないと述べた。
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