ルワンダのカガメ大統領はコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の衝突に対する批判に反論、必要であれば「対決」する用意があると述べた。ルワンダ・ルバビュ地区で28日撮影(2025年 ロイター/Thomas Mukoya)
[ゴマ(コンゴ民主共和国) 30日 ロイター] – ルワンダのカガメ大統領はコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の衝突に対する批判に反論、必要であれば「対決」する用意があると述べた。
ルワンダが支援するコンゴの反政府勢力「M23」は今週、コンゴ東部最大の都市である北キブ州の州都ゴマに進軍。その後、南キブ州の州都ブカブに向かっている。 もっと見る
カガメ大統領は29日夜、東アフリカ共同体(EAC)の緊急首脳会議に出席し、過去3年間のコンゴとM23の戦闘を解決するための外交努力が失敗に終わったとして、近隣諸国を非難。こうした事態に陥ることは予想できたはずだと訴えた。
コンゴのチセケディ大統領は首脳会議を欠席し、国民向け演説で失地回復に向けた軍事作戦を約束した。
南アフリカのラマポーザ大統領はXへの投稿で「反政府勢力M23とルワンダ国防軍に関連する民兵」によるエスカレーションが戦闘の原因だとし、紛争の平和的解決を求めた。
これに対し、カガメ大統領は南アが1994年のルワンダ虐殺の加害者と関係のあるコンゴの民兵組織に協力しており「ルワンダに戦争を起こすと脅迫している」と主張。
「南アは和平仲介の役割を果たす立場にはない」とし「南アが対決を望むのであれば、ルワンダはそうした状況でいつでもこの問題に対処する」と述べた。
コンゴ東部の情勢を巡っては、米国がゴマの制圧に深い懸念を表明。ドイツはルワンダとの支援交渉を中止した。英国もルワンダに対する年間3200万ポンド(3980万ドル)の二国間援助が危機に瀕していると表明している。
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