欧州中央銀行(ECB)は30日、昨年6月に金融緩和局面に入ってから5回目となる利下げを決定した。ユーロ経済は失速し、2%のインフレ目標の達成が手に届くところにある。

  ECBは中銀預金金利を0.25ポイント引き下げ、2.75%とした。ブルームバーグの調査で全ての回答者が予想した通りだった。

  声明では特定の金利の道筋を事前に約束することはしないとあらためて強調しつつ、現在の金融政策は「依然として景気抑制的」だとし、追加利下げが視野にあることを示唆した。

  「ディスインフレプロセスは極めて順調に進行している」とし、「経済は依然として逆風に直面しているが、景気抑制的政策の影響が徐々に弱まっているうえ実質所得が上昇し、需要の回復が時間と共に後押しされるだろう」と説明した。

Central Bank Watch

Change in borrowing costs this year

Source: Bloomberg

  当局者は最近のインフレ率上昇については重大視せず、今年中に目標の2%を達成できると自信を持っている。むしろ、2024年10-12月(第4四半期)に予想に反してゼロ成長にとどまった域内経済の低迷を懸念している。

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現題:ECB Cuts Rates for Fifth Time as Euro-Zone Economy Flatlines(抜粋)

(第3段落以降を追加して更新します)

これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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