Microsoftは米国時間1月28日、更新プログラムのプレビュー版「KB5050094」をリリースした。これにより、「Windows 11 24H2」で発生している一部の問題が修正されているようだ。
KB5050094では、Windows 11 24H2に存在するこれまでの問題と、2025年1月に配信されたWindows 11 24H2の更新プログラムによって引き起こされるオーディオ、Bluetooth接続、ウェブカメラなどの不具合の両方に対処する。
1つ目は、デジタルアナログコンバーター(DAC)を介して接続されたUSBヘッドホンやその他のデバイスがオーディオを出力できないという不具合を解消する。この問題では、デバイスを接続すると、「APIを完了するためのシステムリソースが不足しています」というエラーメッセージが表示される。Bleeping Computerが指摘するように、このアップデートはまた、特定のデバイスの起動を妨げるUSBオーディオドライバーの問題にも対処している。
もう1つは、USBカメラの電源が入っていることをWindowsが認識できなくなる不具合も解消される。しかし、報告されている内蔵ウェブカメラの問題には対応していないようだ。
また、Windows 11 24H2を使っているゲーマーの中には、AutoHDRを有効にして特定のゲームをプレイしようとすると、色が正しく表示されない問題が発生することがあった。新しい更新プログラムにより、AutoHDRが再び使えるようになるはずだ。AutoHDRとは、標準ダイナミックレンジ(SDR)のコンテンツをハイダイナミックレンジ(HDR)に変換してゲームプレイを向上させる機能である。
マウスカーソルを使ってテキストを選択または編集しようとすると、カーソルが消えるという不具合も解消された。Windows Latestの報告やテストによると、この問題の発生は10月にまでさかのぼる。
KB5050094によって修正されたもう1つの不具合は、累積的な更新プログラムがインストールされない可能性があるというものだった。また、Microsoftの「Remote Desktop Gateway」経由でWindows 11のワークステーションに接続しようとすると、エラーメッセージが表示される問題も修正された。さらに、「Snipping Tool」に影響する、スケーリングが異なる2台以上のモニターを使用するとスクリーンショットが歪む問題も修正された。
Windows Latestによると、その他にも次のような修正が行われた。
管理者権限なしで一般ユーザーがタイムゾーンを変更できるようになった
カーソルが透明にならなくなった
マウスの動きがスムーズになった
タスクマネージャーの起動が速くなった
Bleeping Computerによると、KB5050094は2月配信の更新プログラム(別名:Patch Tuesday)のプレビュー版となる。Windows管理者が問題修正やその他の変更を検証できるように、毎月の月末に提供される。全てが順調に進めば、アップデートは翌月の第2火曜日に全てのWindowsユーザーに自動的に展開される。
新しいアップデートはオプションなので、手動でダウンロードする必要があるかもしれない。
「設定」から「Windows Update」を選択し、「更新プログラムをチェックする」ボタンをクリックする。「x64ベースシステム用Windows 11 Version 24H2の累積更新プログラム(KB5050094)」という項目があるはずだ。そうでない場合は、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにすると、新しい更新プログラムが表示されるようになるはずだ。
または、「Microsoft Update Catalog」でKB5050094を検索し、MSUファイルをダウンロードする。ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストールが開始される。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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