デンマーク自治領グリーンランドのエーエデ自治政府首相は2月4日、議会総選挙を3月11日に実施する方針を表明した。4日、最大都市のヌークで撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[ヌーク 4日 ロイター] – デンマーク自治領グリーンランドのエーエデ自治政府首相は4日、議会総選挙を3月11日に実施する方針を表明した。
現在の議員の任期は4月6日まで。その後議会がエーエデ首相の提案を全会一致で承認し、3月11日の総選挙が決まった。
選挙では、トランプ米大統領がグリーランド購入意欲を示していることへの対応や、デンマークからの独立の是非、経済開発などが争点になる見通し。
エーエデ氏は「われわれは重大な時期の渦中にあり、このような局面は今まで経験したことがない。内部で分裂している時ではない」とソーシャルメディアに投稿した。
グリーンランド自治政府は、米国との経済関係強化に前向きだが、米国領にはなりたくないとの姿勢を明らかにしている。
一方直近の世論調査では、グリーンランド市民の過半数は、今デンマークからの独立に関する住民投票が行われれば独立に賛成する回答した。ただ自分たちの生活水準が低下するならば、独立は望まないとの声も45%に上った。
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