「違法だと知らない人たちも」人気芸人も捜査…“オンラインカジノ”摘発急増【報道ステーション】(2025年2月6日)
オリンピックメダリストの書類送検に続き、人気お笑い芸人も警察に事情を聞かれる事態となっています。
スマートフォン1つで簡単にできてしまう“オンラインカジノ”での違法な賭博。今、日本で摘発者が急激に増えています。
■“オンラインカジノ”人気芸人も捜査
捜査関係者によると、違法なオンラインカジノに関する捜査のなかで、警視庁が吉本興業の人気お笑い芸人を含む、複数の関係者から任意で事情を聴いていることが分かりました。吉本興業は、コンプライアンス違反があったとして、一部タレントの活動自粛を発表しています。
先月には、東京オリンピックの卓球男子団体で銅メダルを獲得した丹羽孝希選手が、海外のオンラインカジノのサイトで賭博した疑いで書類送検されています。暗号資産を使っていて、賭けた金額は数千万円に及ぶとみられています。
■“オンラインカジノ”摘発急増
オンラインカジノにのめり込み、ギャンブルに依存する人が増えています。
オンラインカジノで依存症になった男性(29)
「コロナ禍でやることないなと思った時、オンラインカジノの実践動画を見て、ちょっとやってみたいなと思い最初5万円入金したのが始まり。その5万円はその日中にとけた(負けた)けど、それを取り返したいなと思い(スマホで)もう通勤時間とか仕事中もずっとやっていた。1月に始めて3月には消費者金融とかに申し込むようになり、5月には闇金に申し込むようになった」
警察庁によると、去年、全国で摘発された、オンラインカジノの利用者と業者は合わせて279人。統計を取り始めた2018年以降で最多となりました。特に利用者の摘発は、前の年の3倍と急増しています。
オンラインカジノは、賭博を認めている国が発行するライセンスを得て、運営されています。日本語のサイトもありますが、賭博が認められた国にいる日本人が利用する分には違法ではありません。ただ、日本国内で利用すると犯罪です。
オンラインカジノで依存症になった男性
「紹介ブログに『海外のサーバーであれば日本国内からのプレーは違法ではありません』みたいな書き方をしていて。海外のサイトなので日本国内からのプレーは問題ないと認識していました」
賭博の種類はバカラやスロット、スポーツ関連など幅広くありますが、オンライン上で行われる賭博は全て犯罪です。50万円以下の罰金または科料、常習として賭博をした者は3年以下の懲役となります。
■違法オンラインカジノ「スマホで手軽」
ギャンブル依存症問題を考える会 田中紀子代表
「やっぱり他のギャンブルと違ってスマホ1台で手軽にできることと、24時間365日やめ時がない。“ひっきりなしにできてしまう”というのが、あっという間に依存症になってしまってお金に行き詰まってしまう原因」
おととしのオンラインカジノの市場規模は、世界で約20兆円という推計もあります。新型コロナがまん延した時期に急激に拡大し、イギリスでも依存症が問題視されています。
ギャンブル依存症問題を考える会 田中紀子代表
「他のギャンブルですと、こんなに若年化してなかったと思っていて。若い人たちが早ければ半年ぐらいで依存状態になってしまってるのが大きな特徴。日本の売り上げが大きいので。大体世界の3位~4位の売り上げでなってるんですね調査結果を見ると。違法だっていうことを全く知らないっていう人たちも結構いる。やっぱりその辺の啓発や予防教育が、ものすごい後手に回ってしまったっていうのは大きかったと思います」
考える会への相談件数はコロナ禍以降、低年齢化が進み、2023年度は2割がオンラインカジノに関するものでした。
オンラインカジノで依存症になった男性
「やっぱり24時間プレーできるっていうところがはまり込みやすい部分。あとは賭けられる額も大きいので。消費者金融とかには500万円ぐらいを借りて。闇金の立て替えとかも親にしてもらっていたので、親には1500万円ぐらい。合わせて2000万円ぐらいの借金。私みたいに借金をするとか、会社を辞めることになるというのがないよう立ち止まる…」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
4 Comments
ベラジョンカジノ
日本が仮想通貨をやりにくくしたり
増税ばっかりしてるからギャンブルで一撃を狙う人が増えてるんだろ。
増税ばっかりしてれば治安は悪化していく。
薬物もそうだが、同じオンラインカジノが合法国で利用する日本人は合法で日本で利用すると違法の違いは難しい。
どうせならパチンコで負けてくれた方が日本経済のためになるんじゃないかい