終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで8週間ぶりの高値を付けた。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 6日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルで8週間ぶりの高値を付けた。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が利下げしたことを受け、英ポンドは下落した。
イングランド銀の利下げは予想通りだったが、2委員が0.5%の大幅利下げを主張したことがサプライズとなり、ポンドは急落した。その後、下落分の一部を縮小したが、終盤は0.54%安の1.2438ドルとなった。
短期金融市場は現在、年末までにイングランド銀が約67ベーシスポイント(bp)の追加緩和を行うと織り込んでいる。
主要通貨バスケットに対するドル指数は107.69に上昇した。ただ、投資家らは世界的な貿易戦争が回避される可能性があるとの見通しを持ち始めており、依然として先週初め以来の低水準付近で推移している。
円は0.82%上昇の1ドル=151.335円。日銀の田村直樹審議委員の発言が買い材料視された。ただ、田村氏が中立金利が1%であるべきだとは言っていないとしたことを受けて、序盤の上昇分の一部が失われた。
市場は現在、9月までに日銀が0.25%ポイントの利上げを実施すると見込んでいる。
一方、LSEGのデータによると、米連邦準備理事会(FRB)による7月の0.25%ポイント利下げは完全に織り込まれている。12月までに合計0.46%ポイントの利下げが予想されている。
ユーロは0.19%安の1.0382ドルとなった。
表はLSEGデータに基づいています
※外為市場
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