野村謙二郎氏(左)と西山秀二氏
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BS10の野球トークバラエティー「ダグアウト!!!」(月曜後10・00)が10日に放送され、元広島監督の野村謙二郎氏(58)と元広島捕手で巨人、中日でコーチを務めた西山秀二氏(57)がゲスト出演。剛速球のイメージが強い伝説の投手について語られる場面があった。
あくまでも個人的な見解で、ベストだと思う投手ローテーションを決定する「俺のベストローテ」のコーナー。選出できるのは自身が現役時代にプレーしていた投手で、先発6枚と中継ぎ、抑えを各1人ずつ決定することになった。
野村氏、西山氏ともに先発1番手に伝説の左腕・大野豊を指名。野村氏は2番手に同じく伝説の左腕・川口和久を選んで“カープ祭り”となったが、西山氏は2番手に元ロッテ、阪神でメジャーでも活躍した伊良部秀輝を選んだ。
「川口さんとか北別府さんとか、カープの凄いピッチャーいるんですけど。どちらかというと(自分ではなく)達川さんが組まれていたんで。僕が見たなかで、他の球団もちょっと入れたいなと思ったんで」として伊良部を選出したという。
「伊良部はオールスターで一緒になったんですけど。パ・リーグで投げてたんですけど。(相手ベンチから)横で見ててあれだけ速いなって、凄いなって思ったのはもう…伊良部の球がホント凄かったです。怖さを感じたっす、横で見てて。打席によう立たんわ思ったです」
ロッテ時代の伊良部は清原和博(西武)相手に当時の日本最速となる158キロを計測。フォークボールも150キロ近く、バッタバッタと三振の山を築いた。清原との力と力の対決は、当時はまだセ・リーグに比べて人気のなかったパ・リーグの名物として特に人気を呼んだ。
西山氏によると「横で見て、普通、ピッチャーはそんなに速いって感じない」。だが、伊良部は「横で見てて速いなぁ~!って思ったですから」という。
野村氏は「身長もあったし、腕も長かった。得ですよ、大きい人はやっぱり。マウンドから大きい人のほうが前で(ボールを)離せるんで。18・44(メートル)の同じ距離投げてるだけでも前で離されると近く感じて。大きいし。それで球が速いんで」と解説。
だが、ここで西山氏が「伊良部は野村さんはよく打ってるんですよね」とツッコミを入れると、野村氏は「言わなくていいんだ」と渋い顔をした。低めが得意だった野村氏はメジャー帰りだった伊良部の阪神時代に対戦。だが「苦手な意識はなかった」そうで、「148キロのフォークは落ちる暇がないんで」と明かしていた。
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