2月14日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍の無人機(ドローン)攻撃により、チョルノブイリ原発を覆うシェルターが大きな被害を受けたと明らかにした。写真は、ロシアの無人機の空爆による被害とされた原発内部の様子。同日、チョルノブイリで撮影。ウクライナ大統領報道部提供(2025年 ロイター)
[キーウ 14日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ロシア軍の無人機(ドローン)攻撃により、チェルノブイリ原発を覆うシェルターが大きな被害を受けたと明らかにした。
チェルノブイリ原発は1986年に4基の原子炉のうちの1基が爆発事故を起こした。現在は放射線を封じ込めるために保護シェルターで覆われている。
ゼレンスキー氏によると、ロシアのドローンがシェルターを攻撃し火災が発生したが、その後鎮火した。
「現時点で放射線レベルは上昇しておらず、継続的に監視している」と述べた。初期評価ではシェルターに大きな被害が確認されたと指摘した。
「このような場所を攻撃し、原発を占領し、結果を顧みずに戦争をする国は、世界でもロシアだけだ」と強く非難した。
現時点でロシアからコメントは出ていない。
ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、広大なアーチの最上部付近で小さな火事のようなものが起きているシェルターの写真を投稿した。
ゼレンスキーは14日にミュンヘンでバンス米副大統領と会談する。
イェルマーク氏は通信アプリ「テレグラム」を通じ、「われわれは本日、ロシアのチェルノブイリ原発への攻撃について、米国に多くの情報を提供する」と表明。「今のミュンヘンでは誰もがこのニュースに非常に怒っている。よくあるような『懸念』ではなく、本当に怒っている」と述べた。
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