2月19日、5月までに選挙が行われる予定のオーストラリアで、資産家のクライブ・パーマー氏(写真)が新党を立ち上げた。写真は2014年7月、キャンベラで撮影(2025年 ロイター/Jason Reed)
[シドニー 19日 ロイター] – 5月までに選挙が行われる予定のオーストラリアで、資産家のクライブ・パーマー氏が19日、新党を立ち上げた。トランプ米大統領に触発されたとしている。
新党の名前は「Trumpet of Patriots (愛国者のトランペット)」。パーマー氏は会見で、首都キャンベラで「沼の水を抜く」と述べた。「沼の水を抜く」は、トランプ政権の官僚機構改革計画で使われた表現。
「トランプ氏は公的支出の削減を非常に効果的に進めているとわれわれは考えている」と述べた。
パーマー氏は反移民の立場を取っており、新党は2つの性別しか認めないと述べた。議会下院および上院の全議席分の候補者を擁立する予定という。
パーマー氏は右派政党「統一オーストラリア党(UAP)」の党首を務め、2013年から3年間下院議員を務めた。今年予定される選挙に向けた党の登録手続きが間に合わなかった。
アルバニージー首相は、選挙日程をまだ発表していない。与党は、生活費上昇で支持率が低迷している。前日、オーストラリア中央銀行が4年ぶりに利下げを決定したことを受け、早期選挙実施観測が出ている。
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