スターマー英首相(写真)は25日、防衛費を2027年までに対国内総生産(GDP)比2.5%に引き上げると表明した。写真は英ロンドンで12日撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)
[ロンドン 25日 ロイター] – スターマー英首相は25日、防衛費を2027年までに対国内総生産(GDP)比2.5%に引き上げると表明した。欧州の安全保障強化に向けた取り組みを鮮明にし、週内に控えるトランプ米大統領との会談に先手を打った格好だ。
スターマー首相は議会での演説で、「この政権は冷戦終結以来最大規模の持続的な国防費増額を開始する」と言明した。英国の公的支出がすでに逼迫している状況において防衛費増額は国際援助予算の削減につながり、喜ばしいことではないとしつつも、「新しい時代」にウクライナと欧州を支援するために必要という認識を示した。現在の2.3%からの増額分は国際援助の40%削減で全額賄われるとした。
また、27年からは情報収集活動への支出と合わせて2.6%に達するとしたほか、29年以降には防衛費が対GDPで3%に引き上げられる可能性も示唆した。
ヘグセス米国防長官はヒーリー英国防相と会談した後、Xに「永続的なパートナーからの力強い一歩だ」と歓迎するコメントを投稿した。
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