近年ではSteam DeckやROG Allyなど、ハンドヘルド(携帯)ゲーミングPCが数多くリリースされています。市場調査会社のIDCが世界中で出荷されたハンドヘルドゲーミングPCの台数を調査した結果、2022年から2024年までの3年間で約600万台が出荷されていたことが明らかになりました。

Worldwide Mobile and Handheld Gaming Forecast, 2024–2028: Spending Rebound Expected Next Year
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=US50814724


Three years later, the Steam Deck has dominated handheld PC gaming shipments | The Verge
https://www.theverge.com/pc-gaming/618709/steam-deck-3-year-anniversary-handheld-gaming-shipments-idc

Steam Deck & handheld PC sales estimated at 6M | PCWorld
https://www.pcworld.com/article/2619311

Handheld gaming PCs surpass 6 million sales, with Steam Deck accounting for more than half | TechSpot
https://www.techspot.com/news/106921-handheld-gaming-pcs-surpass-6-million-sales-steam.html

IDCは2022年から2024年までの3年間に出荷されたSteam DeckやROG Ally、Legion Go、MSI Clawの台数を調査。その結果、3年間で597万2000台が出荷されたと推定されました。また、IDCによると2025年の推定出荷台数は約190万2600台とのこと。なお、今回の調査にGPDやAYANEOなどの製品は含まれていません。


今回の調査では、ハンドヘルドゲーミングPC市場の大幅な成長は示されませんでした。しかし、AMDのゲーミングマーケティング責任者であるフランク・アザール氏は「3年前はほとんどゼロだったこの市場がわずか3年間で600万台近くを出荷する市場に成長したことは驚くべきことです」と述べています。

また、2023年11月にSteam Deckの販売元であるValveが「1年間でSteam Deckを数百万台販売した」と発表していたことから、IDCは約600万台に上るハンドヘルドゲーミングPCの出荷のうち、大部分をSteam Deckが占めるのではないかと推測しました。


具体的には、今回調査を行った機種のうち、2022年に出荷された162万台はすべてSteam Deckで、総出荷台数が286万7000台と推定される2023年は50%以上、148万5000台が出荷されたとみられる2024年には48%をSteam Deckが占めていたと考えられています。その数を合計すると、これまでに370万台以上が出荷されたことになります。

海外メディアのThe VergeはSteam Deckのシェアが高い状態について「Steam Deckに搭載されたSteamOSの完成度の高さやLinux上でのWindowsゲームのスムーズさ、税込5万9800円からという手軽さがあると考えられます」と述べています。なお、Lenovoは2025年1月に、世界で初めて公式ライセンスを得てSteamOSを搭載したハンドヘルドゲーミングPC「Legion Go S」を発表しています。

Steam Deck以外で初めて「SteamOS」を搭載するハンドヘルドPC「Legion Go S」をLenovoが発表 – GIGAZINE

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