富士フイルムは2月28日(金)、デジタルカメラ「Xシリーズ」の世界観を体験できるポップアップストア「愛おしさを哲学する写真機店」を代官山T-SITEにオープンした。3月30日(日)まで開催し、新たに掲げるブランドタグライン「愛おしさという哲学」を表現する場として展開する。
店舗入口には「愛おしさとは、きっと誰もが持つ感情なのに、なかなか言葉にすることや見つけることが、慌ただしい毎日では少し難しい」というメッセージと共に、Xシリーズのロゴをモチーフにした「時間の概念を超えた時計」が設置されている。
ストア内は「愛おしさを哲学する間」と「Xを哲学する間」の2つのエリアで構成。「愛おしさを哲学する間」では、来場者が自身にとっての愛おしさについて考えるヒントとなる約200枚の写真と言葉を壁面に展示している。写真家がXシリーズで撮影した作品と「愛おしさとは」という問いへの回答を眺めながら、自分自身の「愛おしさ」を考える空間となっている。
愛おしさを哲学する間
エリア中央部には「Xシリーズ」「GFXシリーズ」が並ぶ
「Xを哲学する間」では、Xシリーズの特長を「音」「デザイン」「色」の3つの観点から紹介している。
Xを哲学する間
シャッター音やダイヤル操作感を比較体験できるコーナーでは、実際に触れて操作できるよう「X-Pro3」「X-T5」「X100VI」が展示されている。通常は公開されない内部構造を見せる「カットモデル」も用意。
シャッター音やダイヤルのストローク量など、各モデルの差異を比較できる展示となっている。
実際にレリーズ感を試せるエリア。左から「X-Pro3」「X-T5」「X100VI」
カメラの一部分。実際にダイヤルの構造など手に取って体感できる
「デザイン」についてはX100VIのトップカバーにおける研磨デザイン工程を展示
「色」の部分では、富士フイルムが長年培ってきたフィルム技術をデジタルに移植したフィルムシミュレーションの仕組みを紹介。同コーナーにおいてはオリジナルのネガフィルムやリバーサルフィルムが展示されている。
フィルムシミュレーションの元になったフィルムたちを展示している
ライフスタイル提案として「Xアパレルコレクション」をお披露目。Xロゴ入りオリジナルTシャツ(1万4,850円・税込)を店内限定で予約販売する。人気の高い3機種をそれぞれモチーフにしたデザインで、「X-Proシリーズ」は黒を基調に白いステッチを入れたタイトめのシルエット、「Tシリーズ」は白と黒の中間のグレーでカジュアルかつモード感のあるデザイン、「100シリーズ」は白で日常使いしやすいボックスシルエットに仕上げている。
「それぞれの機種の特性をTシャツのデザインに反映させました。エイジング加工を施し、カメラとともに長く愛用してほしいという願いを込めています」と担当者は説明。同コレクションは「愛おしさという感情をライフスタイル全体に広げていく試み」として位置づけられている。
X-Proシリーズをモチーフとした黒
Tシリーズはカジュアル感のあるグレー
100シリーズは白で日常使いしやすいボックスシルエットに仕上げ
セルフポートレート体験コーナーも用意され、鏡に映る自分と向き合いながら撮影できる。撮影したデータはその場で印刷され、「最も愛おしい存在、場所、瞬間」といった問いかけに対応するアルバム形式で来場者に配布される。来店記念として「愛おしさという哲学」の世界観を持ち帰ることができる仕組みだ。
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