イーロン・マスク氏が運営を任された米政府の新組織「政府効率化省(DOGE)」に対し、その構造と権限、業務に関し宣誓証言を行う代表者を立てるよう米連邦地裁判事が命令した。

  コロンビア特別区(首都ワシントン)連邦地裁のジョン・ベイツ判事は27日、労組とNPOが起こした訴訟で、宣誓証言を行う証人の出廷、記録の提出、質問への回答をトランプ政権に命じた。原告側は三つの連邦機関、労働省と保健福祉省、消費者金融保護局(CFPB)のシステムへのDOGEのアクセス阻止を求めた。

  ジョージ・W・ブッシュ政権下で任命されたベイツ判事は、司法省の異議申し立てを退け、DOGEは構造と権限を含む法的闘争の鍵となる事実が「曖昧なままだ」と指摘した。

  原告団を代表するデモクラシー・フォワードによると、DOGEが関係する訴訟で、原告の情報開示請求に応じるよう裁判所がトランプ政権に命じる初のケースとなる。

  司法省の報道官にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。デモクラシー・フォワードのプレジデント、スカイ・ペリーマン 氏は「米国民は密室で何が起きているか知る権利がある。情報開示手続きの進展は重要な一歩だ」と歓迎した。

原題:Judge Orders Musk’s DOGE, Agency Staff to Testify in Lawsuit(抜粋)

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