イスラエルがガザ南部攻撃、2人死亡 停戦合意の崩壊懸念高まる

イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザ南部を攻撃し、最南部ラファで少なくとも2人が死亡、ハンユニスで3人が負傷した。写真は同日、ガザ地区南部ハンユニスの病院で撮影(2025年 ロイター//Hatem Khaled)

[カイロ 3日 ロイター] – イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザ南部を攻撃し、最南部ラファで少なくとも2人が死亡、ハンユニスで3人が負傷した。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意が全面的に崩壊するとの懸念がパレスチナ人の間で高まっている。

ハマス幹部のオサマ・ハムダン氏は3日の記者会見で、イスラエルが停戦合意の第1段階を延長するよう要求したことで、事態は「振り出し」に戻ったと批判。和平協議の仲介人と保証人は、イスラエルのネタニヤフ首相による合意の達成に向けたあらゆる取り組みの妨害を防ぐ「全責任を負っている」と述べた。

ハマスがイスラエル軍のガザ地区からの永久撤退と、恒久的な停戦を目指す「第2段階」への速やかな移行を求める一方、イスラエルはさらなる人質の解放に向けて第1段階を4月まで延長すべきだと主張。1月19日に発効した停戦合意の第1段階は、今後の展開を巡る合意に到達しないまま今月1日に終了した。 もっと見る また、ネタニヤフ首相は2日「イスラエルは人質の解放なくして停戦を認めない」とし、「もしもハマスが拒否を続ければ、さらに重大な結果を招くだろう」とけん制。ガザへの援助物資の搬入を停止した。 もっと見る

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