米国への旅行を取りやめるカナダ人が増えているもようだ。カナダの主権と経済を損なうようなトランプ米大統領の言動に反発している。

  カナダ統計局の10日の発表によると、同国居住者による自動車を使った米国旅行の件数は2月に前年同月比で23%減少。2カ月連続で前年の水準を割り込んだ。

  1月は、2021年3月以来の前年同月比マイナスとなっていた。

  トランプ大統領の「経済力」を駆使してカナダを併合すると脅す発言や高関税を課す方針を受け、多くのカナダ人が米国旅行や米国製品をボイコットするようになった。

  カナダ・ドル安で米国旅行のコストが増えたほか、カナダ東・中部での吹雪の発生も一因となった可能性がある。

Canadians Are Taking Fewer Road Trips to the US

Source: Statistics Canada

  統計局のデータによれば、カナダ居住者の飛行機を使った米国旅行の件数は前年同月比で2.4%減少した。

原題:Canadian Travel to US Plummets Amid Tariff, Statehood Threats(抜粋)

WACOCA: People, Life, Style.