【ニュース】「商品券」問題、石破政権に打撃 「総理の資格ない」野党は厳しく追及 #shorts
石破茂総理大臣(68)が新人議員に10万円の商品券を配った問題について、野党は「明らかにアウトで総理の資格がない」と追及しました。今後、石破政権はどうなるのでしょうか。
■商品券配った会食は政治活動に該当?
共産党 小池晃書記局長(64)
「これは単なる会食で政治活動ではない。政策の議論をしたけどもアドバイスしただけで政治活動ではない。こんなこと言い出したら何でも許されますよ。総理のやったことはこれはね、社会通念上の問題にとどまらない。明らかに政治資金規正法違反でアウト」
週が明けても、石破総理への追及が止まりません。焦点となるのは、商品券を配った今回の会食が、政治資金規正法で禁じる「政治活動」に該当するかどうかです。
小池書記局長
「そもそも公邸で官房長官、副長官がそろって話をしているんですが、このこと自体で政治活動ですよ」
石破総理
「本当は居酒屋さんでも使いたいです。ただ、そうしますと、周りの方にどれだけのご迷惑がかかるか、警備にどれだけの負担がかかるかということでございます」
この会食の終了後、参加した自民党の大空幸星衆院議員(26)は、こう話していました。
大空議員
「今の政権のさまざまな政策について、意見交換をさせていただいた」
別の議員は…。
小池書記局長
「(会食に参加した)山本大地議員は、自分の選挙区には総理は応援に来なかったため、『次は自分のところに来てください』と伝えたところ、総理は『絶対行くよ』と応じたと。まさに特定の候補者を推進し、支持する行為ですよ、これは」
石破総理
「山本議員の地域の応援につきましては、それは誰から言われても『選挙のお手伝いは行きますよ』と、一般論を申し上げたものでございます」
小池書記局長
「政治家の活動というのは、ほぼ政治活動なんですよ。しかも10万円でしょ。総理はハンカチでも買ってねと。10万円のハンカチありますか?汗ふくこともできないじゃないですか。こんなでたらめな話だから、みんな怒っているんですよ」
石破総理
「お前は世間話しかしちゃいかんのだというお話でございますが、政治上の主義や施策を推進したり、特定の公職の候補者を推薦したりということは、一切いたしておりません」
■原資は? 機密費否定も「証明できず」
疑惑は、商品券の出所についても…。
小池書記局長
「この商品券、ポケットマネーで買ったと言うけど、総理のポケットに入った(官房)機密費が商品券の原資になったと言われても否定のしようがないと思いますが、いかがですか?」
石破総理
「そういうような官房機密費ですか?そういうものを使ったわけではございません。ただ、それを証明してみせろと言われますと、それは極めて難しいことであるからして、証明できないから黒なのだという論法をお使いになるのならば、それは委員のご自由でございますが、そのようなことはございません」
小池書記局長
「(去年)12月2日に官房長官に支払われた9600万円。これが1月6日には金庫がゼロになっているわけですね。官房長官、巨額の政策推進費(官房機密費)は、何に使っているんですか?」
林芳正官房長官(64)
「国の機密保持上、その使途などを明らかにすることが適当でない性格の経費として使用されてきておりまして、個別具体的な使途に関するお尋ねについて、お答えを差し控えております」
この問題を巡って自民党の舞立昇治参院議員は16日、「歴代の総理が慣例として普通にやっていたこと」と話していました。
これについて問われた石破総理は「歴代首相はそうであったかどうか、私はすべて存じません。お答えする立場にもございません」と答えました。
舞立議員はその後、「事実誤認、推測に基づく発言であった」として撤回しています。
■支持率急落で今後は?
新聞各社の世論調査では、石破内閣の支持率が急落しています。
公明党 西田実仁幹事長
「今回の商品券の問題が、国民には到底納得がいかない。その憤りが数字に表れていると思っています」
今後、石破総理は政権を維持することができるのでしょうか。似たような状態に陥ったのが、平成元年の竹下内閣です。
リクルート事件をきっかけに「政治とカネ」の問題で国会が紛糾。竹下登総理自身の疑惑も浮上し、予算審議が進まない状況に陥りました。そのため…。
竹下総理(当時)
「平成元年度予算は、今日に至るもなお、国会審議の見通しが立っておりません。その実現を俟(ま)って、自らの決意(退任)を実行に移す考えであります」
予算成立と引き換えに、竹下総理は辞任。次の宇野宗佑総理のもとで参議院選挙に臨みましたが…。
日本社会党 土井たか子委員長(当時)
「いよいよ山が動き始めた」
自民党は、与野党逆転を許す大敗を喫しました。こんなケースもあります。2001年の森内閣です。
相次ぐ失言などで支持率が急落するなか、与党内から「森総理では参院選を戦えない」との声が強まり、予算成立の直後に辞任しました。
森喜朗総理(当時)
「皆さんの期待をもう一遍、自由民主党にしっかりと取り戻していく、そのための私は捨て石になるべきだと」
その後、小泉総理に代わると、支持率は80%台まで上昇。与党は参議院選挙で大勝します。では、今回は…。
立憲民主党 幹部
「このまま石破総理で行ってもらったほうが参院選は戦いやすい。我々からすれば、やめてもらっては困る」
一方、自民党側にも、総理を代えたくても代えられない事情があります。
政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「少数与党ですから、自民党が(新しく)選んだ総裁が指名選挙で総理に選ばれるか分からないわけです。保守色が強い人がなると、野党が結束してしまう可能性もある。自民党は参院選を石破総理のもとで戦うことになる可能性が高いと思っています」
(「グッド!モーニング」2025年3月18日放送分より)
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