【佐々木久美1st写真集「めくる日々」(DONUTS/主婦の友社・3月25日発売)インタビュー】

初代キャプテンとして日向坂46を支えてきた一期生の佐々木久美(ささき・くみ/29)が、4月6日のセレモニーをもってグループを卒業。佐々木が「卒業」という言葉を意識したきっかけとなったメンバーや副キャプテンの存在について迫った。【インタビュー中編】

佐々木久美、卒業を意識したきっかけとは佐々木久美/イエロートップス(15,400円/CALNAMUR)、白デニムパンツ(2,970円/神戸レタス)、その他:スタイリスト私物(C)モデルプレス佐々木久美/イエロートップス(15,400円/CALNAMUR)、白デニムパンツ(2,970円/神戸レタス)、その他:スタイリスト私物(C)モデルプレス― 今作は日向坂46卒業を記念した1冊でもありますが、改めてグループから旅立つことを決意した理由を教えてください。

佐々木:卒業を決めたのは2023年の冬くらいです。「卒業」という言葉は3年くらいずっと頭の中にあって。もちろん「卒業したい」というわけではないのですが、「いつかは絶対その日が来るんだよな」という気持ちで活動していました。

― 同期をはじめ、後輩である二期生から卒業するメンバーが出たことも大きかったのでしょうか?

佐々木:1番のきっかけは、二期生・渡邉美穂の卒業です。グループとして初めて「卒業セレモニー」という形で送りだしたので、それまでも卒業生はいたんですけど、特に心にきました。あのような形で送り出せたのは初めてだったし、こんな日がこれからもみんなに、そして自分にも来るんだな…と思って、それから「卒業」という字が頭の中をグルグルするようになりました。

佐々木久美(C)モデルプレス佐々木久美(C)モデルプレス― 渡邉さんの卒業後、グループでは卒業コンサートや卒業セレモニーを複数回行ってきましたね。

佐々木:そうですね。毎回すごく寂しいし、私より前に卒業しないで欲しいなって、わがままですけど本音では思っていました。

― 卒業された同期の皆さんとは、現在も連絡を取り合っているのでしょうか?

佐々木:連絡していますし、ご飯も行っています!一期生とは家族よりも長い時間を一緒に過ごしていたので、一緒にいて家族よりも楽な存在です。

“初代キャプテン”佐々木久美がグループに残したいもの佐々木久美(C)モデルプレス佐々木久美(C)モデルプレス― 佐々木さんは日向坂46のキャプテンを務めていますが、グループには長い間副キャプテンがいなかったことから、おひさま(※日向坂46ファンの愛称)の皆さんからは「副キャプテンが発表されるまで、キャプテンの卒業はないのではないか」といった声もありました。昨年11月に三期生の高橋未来虹(※「高」正しくは「はしごだか」)さんが副キャプテンに就任しましたが、佐々木さんの中では「副キャプテンが決まったら卒業を本格的に考えよう」といった思いもあったのでしょうか?

佐々木:卒業を決めてから副キャプテンが決まったので、“副キャプテンを決めたら卒業をしよう”とはちょっと違うんです。

― 副キャプテンに就任した高橋さんは、佐々木さんから見てどんなメンバーでしょうか?

佐々木:本当に真面目で、私にないものをいっぱい持っています!繊細な一面もあるので心配な部分もありますが、グループ思い・メンバー思いなメンバーなので、「未来虹なら大丈夫」だと私は思っています。

― とても信頼しているのが伝わってきます。初代キャプテンとして、グループに残したいことはありますか?

佐々木:私は“初代キャプテン”になるんですね(照れ笑い)!私はみんなが楽しく、自由にやりたいことができていたらそれが正解だと思っているので「こうして欲しい」というのは一切ないんですけど、グループを思う気持ちは第一でいてくれたらいいなと思います。私自身も「自分は日向坂46というグループを背負ってやっているんだ」という気持ちを忘れずに活動してきたので、みんなにも大切に持っていて欲しいです。

佐々木久美、キャプテンとして伝える上での意識佐々木久美(C)モデルプレス佐々木久美(C)モデルプレス― 佐々木さんはこれまでキャプテンとしてメンバーに様々なことを伝えてきたと思います。ときには心苦しい瞬間もあったかと思いますが、伝える上で意識していたことはありますか?

佐々木:実は私も伝えることがすごく苦手だったんですけど、同期の加藤史帆(※2024年12月25日に卒業)とかがすごく上手に伝えている姿を見て、見習うようになってから少しずつ言えるようになった気がします。加藤史帆は普段の会話の中で「あれさ、こうした方がいいんじゃない?」みたいな感じでナチュラルに言うんですよ。それぞれの意見がある中で、マイノリティの意見を潰してしまうことは嫌なので、そういった意見も尊重するためにはそのスタイルが1番良いのかなと思っています。

★インタビュー後編では、9年間の活動での転機や東京ドーム公演でのエピソードについて聞いている。(modelpress編集部)

PHOTO:矢沢隆則

佐々木久美(ささき・くみ)プロフィール佐々木久美(C)モデルプレス佐々木久美(C)モデルプレス1996年1月22日生まれ、千葉県出身。O型。2016年5月8日「けやき坂46メンバー募集オーディション」に合格し、けやき坂46のメンバーに。2018年にはキャプテンに就任。2019年2月11日にグループ名が日向坂46に改称された後も引き続きキャプテンを務めて いる。一期生として、アーティスト活動に加えてモデルとしても活躍しており、2019年からは女性ファッション誌『Ray』の専属モデルにも抜擢。その他、テレビ番組のMCとしてもマルチに活躍の場を広げ、2023年11月8日発売の2ndアルバムのリード曲「君は0から1になれ」でセンターに。2025年1月6日の公式ブログにて「碧空の航海」と称し、13枚目シングルの活動にてグループを卒業することを発表。4月6日、横浜スタジアムにて開催される「6回目のひな誕祭」にて卒業セレモニーを行う。
佐々木久美、1st写真集「めくる日々」「日向坂46佐々木久美1st写真集」通常版:撮影/藤原宏「日向坂46佐々木久美1st写真集」通常版:撮影/藤原宏1月29日発売・13枚目シングルの活動をもって日向坂46を卒業することを発表した初代キャプテンでもある佐々木。アイドル、モデル、そしてどの枠にもカテゴライズされない佐々木個人として、他では見せなかった魅力をこの1冊に綴じ込めた。

写真集のロケ地として選ばれたのは自然豊かなマレーシアのランカウイ島と馴染み深い東京。ファッショナブルな衣装のほか、抜群のプロポーションを持った彼女にしか着こなせないぐっとくるランジェリーや水着姿、こだわりのドレスカットや8年半のアイドル人生を回想するようなシーンまで収録されている。

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