今年でパートナーシップ5年目を迎えたリシャール・ミルとフェラーリが、第2作目のコラボレーションモデルを発表した。前作の超薄型手巻きモデル「RM UP-01フェラーリ」が極めてセンセーショナルであったことも記憶にあたらしいが、今回2モデルが同時に発表された「RM 43-01 トゥールビヨン スプリットセコンドクロノグラフ フェラーリ」は、リシャール・ミルの最も複雑なハイコンプリケーション機構であるトゥールビヨン スプリットセコンドクロノグラフを、マラネロとレ・ブルルーのダイナミックでクリエイティブな交流によって刷新し誕生したモデルとなる。

フェラーリのチェントロ・スティーレが時計に及ぼした役割は全体的な美学に留まらず、リューズや針に加えてプロサングエのシートデザインから着想を得たストラップ、499Pのリアウィングの形にインスパイアされたチタン製のプレート、レーザーで彫刻された跳ね馬マークなどにも及ぶ。


フロントサイドには、V8エンジンのクラッチホイールのように香箱の石がセッティングされ、488 チャレンジEVO、デイトナSP3やSF90ストラダーレのようなダイナミックで角ばった外装のディテールが、ケースのスタイリング、プッシュボタン、インデックスの要素に反映されている。

地板のメタリック仕上げは、サンドキャストで鋳造されたエンジン部品の工業的精度を彷彿とさせ、マイクロブラスト仕上げのブリッジは、フェラーリのエンジンカバーの強靭なマットな表面を想起させる。隆起した稜線、対照的な色調、小さなX字型の支柱で飾られた角ばった構造に金色の六角ソケットヘッドスクリューが散りばめられており、これはフェラーリのエンジンブロックやクランクケースに見られるパターン、パーツ、ディテールから連想されたものだという。

フェラーリからのインスピレーションに満ち溢れたRM 43-01トゥールビヨン スプリットセコンドクロノグラフ フェラーリは、マイクロブラストとポリッシュ仕上げが施されたグレード5チタンとカーボンTPT®のミドルケースを備えた75本限定モデル、そしてリシャール・ミルのためだけに使用される軽量で耐久性の高い複合材、カーボンTPT®の75本限定モデルとなる。

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