イスラエルがレバノン空爆、ロケット弾への報復 停戦合意に暗雲

 イスラエル軍は22日、レバノン南部を空爆した。写真はレバノン南部で煙が上がる様子(2025年 ロイター/Karamallah Daher)

[ベイルート/エルサレム 22日 ロイター] – イスラエル軍は22日、レバノン南部を空爆した。これに先立ち、イスラエルは、国境を越えて発射されたロケット弾を迎撃したと発表している。イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラは昨年11月、1年超に及んだ戦闘の停止で合意したが、合意に暗雲が広がっている。

ヒズボラは、イスラエルに向けて発射されたというロケット弾を巡り関与を否定。停戦合意を順守していると主張した。今のところ発射を実行したと名乗り出る組織はない。

イスラエル政府高官は、ロケット弾を発射した組織の身元は確認されていないと述べた。ロケット弾は6発発射され、そのうち3発がイスラエル領内に飛来し迎撃されたという。

レバノン国営通信によると、イスラエルの空爆により、南部のビントジュベイルとトゥーリンで3人、港町ティルスで5人が死亡した。

イスラエル軍はその後、ヒズボラの標的への第2波の空爆実施を発表した。ネタニヤフ首相の外交顧問、オフィール・ファルク氏はロイターに対して「レバノンが合意事項を履行することを期待している」とし「イスラエル国防軍は停戦を徹底し、民間人が安全に帰宅できるよう、あらゆる手段を講じる」と強調した。

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