オリーブオイル生産で世界最大のスペインでは今シーズンに5割近く生産量が増加する見込みだ。2年連続のオリーブの不作で価格高騰を招いた供給逼迫(ひっぱく)は緩和されそうだ。
スペイン農業・漁業・食料省の予測によると、生産量は約126万トンに達する見込み。これは2023年比で48%増となる。
スペインの搾油所で加工されるオリーブ
Photographer:Angel Garcia/Bloomberg
地中海地方全般に2年連続で不作となったため、オリーブオイルは記録的水準に値上がりし、「黄金の液体」と化していた。ただ、収穫量増加の兆しが見えたことから、価格は1トン当たり9000ユーロ(約146万円)を超える高値から2割余り下落した。
供給契約は通常、数カ月事前に交渉されるため、消費者が恩恵を受けるのは先になる公算が大きい。スペイン政府によると、収穫は始まったばかりで、今後数週間の天候も生産量に影響を与える可能性がある。
原題:Olive Oil Crisis Eases as Top Producer Sees Harvest Surge(抜粋)
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