26日の欧州債券市場は、英債務管理庁（ＤＭＯ）の国債発行枠が予想を下回り、年限も長期債かより短期債に偏ったため、英国債は上昇した。これに先立ち、英国の２月インフレ率が予想を下回ったことを受け、市場で５月のイングランド銀行（英中銀）の利下げの見通しが強まったため、英国債のイールドカーブは一時ブル・スティープ化していた。
英国債のイールドカーブは、ＤＭＯが国債発行予定額を発表すると、ブル・フラット化の動きを拡大した。英国５－30年債の利回り差（スプレッド）は、一時102ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）まで急拡大した後、93.5ｂｐまで縮小した。
短期金融市場は、イングランド銀行の５月金融政策決定会合での利下げ幅を17ｂｐと予想している。25日時点の14ｂｐから拡大した。年末までの利下げ幅予想も45ｂｐと、以前の40ｂｐから増加した。
ＥＣＢの利下げについては、短期金融市場は予想を１ｂｐ引き上げ、来月の会合で17ｂｐ、年末までに52ｂｐの利下げを織り込んだ。
トランプ米大統領が26日中に自動車関税に関する発表を行う準備をしていると報じられるなど、関税による経済への悪影響に対する懸念が根強く、欧州株は下落した。
ストックス欧州600指数はロンドン市場の取引終了時点で0.7％下落した。テクノロジー株と自動車株が最も下落し、エネルギー株と公益株は上昇した。
英国の中型株で構成するＦＴＳＥ250種指数は0.3％上昇した。２月のインフレ率が予想外に低下したことを受け、一時は0.6％上昇したものの、リーブス英財務相の春季財政報告や、予算責任局（ＯＢＲ）が今年の国内総生産（ＧＤＰ）の見通しを引き下げたことを受け、上げ幅を縮小した。
3月26日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）
株終値前営業日比変化率ストックス欧州株600548.73-3.86-0.70%英ＦＴ1008,689.59+25.79+0.30%独ＤＡＸ22,839.03-270.76-1.17%仏ＣＡＣ408,030.68-77.91-0.96%債券直近利回り前営業日比独国債2年物2.12%-0.02独国債10年物2.80%0.00英国債10年物4.73%-0.03
原題：Gilt Remit Bull Flattens UK Yield Curve: End-of-Day Curves、European Stocks Drop on Tariff Woes; UK Mid-Caps Gain After CPI （抜粋）
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
WACOCA: People, Life, Style.