ブラジル中央銀行は19日、政策金利(SELIC)を1ポイント引き上げて14.25%とする決定を下した。1ポイント利上げは3会合連続で、景気減速とインフレ圧力の抑制を目指す同中銀は、次回会合での一段と小幅の追加利上げを示唆した。
今会合での利上げはブルームバーグが調査したエコノミスト全員の予想通りだった。ブラジル中銀による利上げ幅は、昨年9月以降で計3.75ポイントとなる。
同中銀は声明で、「現行シナリオはインフレ期待のさらなる不安定化や高インフレ見通し、経済活動の底堅さ、労働市場における圧力を示しており、一層景気縮小的な金融政策が必要となる」と指摘した。
その上で、5月の次回会合以降の総合的な引き締めサイクルの規模はインフレと経済のデータ次第だとしている。
2月のブラジルの消費者物価指数(CPI)は前月比1.31%上昇と、3年ぶりの高い伸びとなり、前年同月比では5.06%上昇に加速した。成長鈍化の兆候はあるものの、多額の政府支出や力強い労働市場が需要を押し上げている。
原題:Brazil Boosts Key Rate to 14.25% and Sees Smaller Hike Ahead (1)(抜粋)
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