中国人民銀行の宣昌能副総裁は27日、国内の債務総額は国内総生産(GDP)の300%を超え一段と上昇する可能性が高いが、中銀は必要に応じて政策緩和を続けるとの見解を示した。人民銀本部で2022年撮影。(2025年 ロイター/Tingshu Wang/File Photo)
[博鰲(中国) 27日 ロイター] – 中国人民銀行の宣昌能副総裁は27日、国内の債務総額は国内総生産(GDP)の300%を超え一段と上昇する可能性が高いが、中銀は必要に応じて政策緩和を続けるとの見解を示した。
博鰲フォーラムで副総裁は「適度に緩和的な金融政策を実施する中国のスタンスは明確で、金融政策には十分な操作余地がある。マネーサプライM2はGDPP比では200%を超え、マクロレバレッジ比率は300%を超え、両指標とも一段と上昇を続けている」と述べた。
経済全体の負債水準を示す中国のマクロレバレッジ比率は、政府が景気支援を行うなか着実に上昇している。
副総裁は、人民銀は内外の経済・金融情勢や金融市場の状況に応じて、適切な時期に預金準備率と金利を引き下げると改めて表明した。
また地政学と脱グローバル化の影響や金融市場ボラティリティーの世界的な高まりにより、世界的に各中銀は「前例のない」不確実性に直面していると語った。
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