3月27日、フジ・メディア・ホールディングスは日枝久取締役相談役が6月の定時株主総会を経て退任すると発表した。写真は都内の本社で1月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 27日 ロイター] – フジ・メディア・ホールディングス(4676.T), opens new tabは27日、日枝久取締役相談役が6月の定時株主総会を経て退任すると発表した。元タレントの中居正広氏のトラブルに端を発した問題を受け、経営体制を見直す。フジテレビの同じ役職からは27日付で退任する。
株主総会の承認を経て、フジ・メディアの金光修社長は会長に、清水賢治専務は社長に就任する。清水氏はフジテレビの社長を引き続き兼務する。
フジ・メディアは取締役数を17人から11人に減らすとともに、過半数を独立社外取締役とする。フジテレビも22人から10人に減らし、過半数を社外出身者とする。取締役会の意思決定を迅速化するとともに、ガバナンス(統治)を強化するとしている。
会見したフジ・メディアの金光社長は「信頼を回復するために経営体制の刷新というのは大きなポイントだと認識していた」と説明。「日枝相談役は割と早い段階から経営刷新の方向には賛成をしていた」と述べた。 日枝氏はフジサンケイグループの代表も辞任するという。
中居氏のトラブルを巡る報道を受け、フジテレビではCMを差し止める動きが相次ぎ、放送収入が激減するなど影響が拡大。フジテレビの嘉納修治会長と港浩一社長が1月下旬に引責辞任した。1988年にフジテレビ社長に就任し、長く経営に携わってきた日枝氏への批判も高まっていた。
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