米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は10日、インドは輸入品を締め出すために「非常に高い」関税を賦課しているとの見解を示した。写真は2020年2月、インド・ニューデリーで会談するトランプ米大統領とインドのモディ首相(2025年 ロイター/Al Drago)
[ニューデリー 7日 ロイター] – インドのモディ首相は12─13日に米国を訪れ、トランプ米大統領と会談する。通商や防衛協力、テクノロジーなどの分野で話し合いをする予定だ。ミスリ外務次官が7日の記者会見で発表した。
トランプ氏は1月27日にモディ氏と電話で会談した際には、不法移民問題とインドが米国製の安全保障関連製品購入を拡大する必要性に言及した。
一方トランプ氏が以前、米国製品に高関税が適用されている点を挙げて、インド製品に新たな輸入関税を課すことを示唆しており、インド側はそうした関税の発動を回避したい考え。インド政府高官はロイターに、こうした見地から既に高級車や太陽光パネル、化学製品など30品目余りの輸入関税を見直す計画があると明かした。
またインドが米国に対して熱心に要望しているのは、高度の専門的な技能を持つ外国人向けに「H1Bビザ(査証)」発給を拡大。H1Bビザの大半は、巨大IT業界の働き手が占めている。
トランプ氏は昨年12月、外国人労働者にH1Bビザを発給する制度を全面的に支持すると発言した。
インドにとって米国は最大の貿易相手国で、2国間貿易の総額は2023/24年度に1180億ドルを超え、インドが320億ドルの貿易黒字を計上した。
この日のミスリ外務次官の会見では、トランプ政権がインド人の不法移民104人を米軍機で強制送還したことへの質問が相次いだ。
ミスリ氏によると、米当局からはインド政府に、最大であと487人のインド国籍と想定される不法移民を送還する可能性があるとの通知があり、政府としてこれらの人々の国籍を確認しているところだという。
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