スペイン東部バレンシアで11月9日、220人超が死亡した記録的な洪水を巡り州政府の対応の遅れに抗議する大規模なデモが行われた。マドリードで撮影(2024年 ロイター/Ana Beltran)
[バレンシア 9日 ロイター] – スペイン東部バレンシアで9日、220人超が死亡した記録的な洪水を巡り州政府の対応の遅れに抗議する大規模なデモが行われた。参加者はバレンシア自治州のマソン首相の辞任を要求した。
被災地の住民は州政府が10月29日午後8時に警報を出した時点で既に周辺の多くの地域が浸水していたとし、対応が遅すぎたと批判。
マソン州首相は、河川の水量を監視する当局から事態の深刻さを知らされていればもっと早く警報を出していたと釈明している。
デモはほぼ平和的に行われたが、投石するデモ参加者に警察が突撃する場面もあった。市議会の建物にも物が投げつけられ、軽微な損傷を受けた。
スペイン気象庁は10月25日以降、暴風雨警報を出していたため、一部の自治体や地方機関は州政府よりもかなり早い段階から注意を呼びかけていた。
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