韓国在住・日本人ママが見た韓国の実像

【韓国在住・日本人ママが見た韓国の実像】イメージカラーが青だった保守系政党が赤になった事情

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青を基調としたデザインに変わった大韓航空(写真:ロイター/アフロ)
青を基調としたデザインに変わった大韓航空(写真:ロイター/アフロ)

(立花 志音:在韓ライター)

 韓国最大の航空会社である大韓航空が、1984年以来41年ぶりにロゴデザインを変更した。ブルーを基調とした現代的なデザインで好評を得ていると報道されている。

 韓国人は青が好きだ。まずサムスン電子のロゴが青色で、現代自動車系グループ企業も青が多い。韓国の国鉄に当たるKORAILも青いロゴマークである。

 青が好きなのは韓国人だけではないと思うが、韓国人の好きな色ランキングでは1位が青で36%を占め、2位が黒の29%、続いて黄色、緑色という回答だった。

 大韓航空は昨年12月にアシアナ航空の株63.88%(1億3157万株)を取得し、同社を子会社化した。アシアナ航空は資金繰りの悪化によって、2019年から親会社の錦湖グループが売却先を模索していた。

 当初は建設大手のHDC現代産業開発が名乗りを上げ、契約金2500億ウォンまで支払ったが、コロナ騒動で頓挫し、結局最大手の大韓航空に買収されることとなった。

 また、この契約金2500億ウォンを返還するが否かでトラブルになり、裁判になった。

 契約金の支払い後に新型コロナのパンデミックが拡大したため、現代産業開発側は財務状態の再点検などを要求し、残金の支払いを遅らせた。アシアナ航空側は相手の契約履行拒否を理由に、2020年9月、契約解除を通知したというのが、ことの大まかな流れである。

 裁判はかなり泥沼化したが、最高裁判所は「アシアナ航空側に契約金の返還義務はない」という最終判決を下した。この判決がおりたのは3月13日で、つい先日のことだ。訴訟が提起されてから4年4カ月の歳月を要した。

 大韓航空とアシアナ航空は、新デザインを両社の機材に順に導入しながら2年後に完全に合併する予定だという。

 これにより韓国のフルサービスキャリアは1社の独占状態になる。

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