長年愛される英国ミステリー『バーナビー警部』シリーズのシーズン25制作が決まった。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。
『名探偵ポワロ』にダブルスコア!
キャロライン・グラハムの小説シリーズを原作に、英ITVにて1997年に誕生した『バーナビー警部』シリーズ。最初の13シーズンはトム・バーナビー警部(『風の勇士 ポルダーク』のジョン・ネトルズ)を主人公に『バーナビー警部』として、シーズン14以降はトムの従弟であるジョン・バーナビー警部(『ブラッドリー夫人の推理』のニール・ダッジェオン)を主人公に『もう一人のバーナビー警部』という邦題で続いてきた(原題はシリーズ通して『Midsomer Murders』)。およそ200の国と地域で放送・配信されている。
イギリスの架空の都市ミッドサマーを舞台に、バーナビー警部が数々の難事件に挑んでいく本作は、誕生以来ほぼ毎年新シーズンがリリースされ、本国イギリスではシーズン24の解禁を控えているところだ。そんな中、シーズン25の制作が始まることが伝えられた。
新シーズンは全4話となり、シリーズ通算の話数は144話に達する見通し。ITVは昔から人気ドラマをいくつも手掛けてきたが、『シャーロック・ホームズの冒険』(全41話)、『名探偵ポワロ』(全70話)、『ヴェラ ~信念の女警部~』(全56話)といった日本でも知られた人気作と比べても『バーナビー警部』シリーズのボリュームはずば抜けており、話数としては『名探偵ポワロ』の2倍以上。今も続くシリーズとしては、アメリカでシーズン26に突入した『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』に匹敵するシーズン数と言える。
シーズン25には、主人公ジョン・バーナビー役のニールのほか、ジェイミー・ウィンター巡査部長役のニック・ヘンドリックス、監察医フルール・パーキンス役のアネット・バッドランド、ジョンの妻サラ・バーナビー役のフィオナ・ドルマンというおなじみの面々が続投するものと見られている。
2011年から主演を務めるニールは、シーズン更新を受けて、冗談を交えつつ次のように述べている。「また撮影できることになるなんて最高だ。脚本はどれも陰謀と謎に満ちていて素晴らしいから、みんなに見てもらうのが楽しみだよ。この作品の脚本家たちは普通の人たちに見えるのに、ミッドサマーに暮らす住民たちの危ない話を次々と生み出し続ける手腕は驚異的で、一緒に働いて大丈夫なのかってちょっぴり心配になるよ。キャスト、スタッフはみんな新シーズンに戻ってくるから、みんなの近況やゴシップを聞くのが楽しみ
だね。そうやっていると、まるで本当にミッドサマーに暮らしているかのような気分が味わえるんだ」
世界的な人気を博している『バーナビー警部』シリーズはここ数年、舞台、ポッドキャスト、ゲームといったメディアミックスも進められており、この勢いは今後もしばらく続きそうだ。(海外ドラマNAVI)
‘Midsomer Murders’ Launches Production on Landmark 25th Season (EXCLUSIVE) https://t.co/1dXJS53NA9
— Variety (@Variety) March 25, 2025
参考元:米Variety、英Radio Times、英Digital Spy
WACOCA: People, Life, Style.