ドイツ銀行の資産運用部門DWSグループは2日、実体が伴わないのに環境に配慮した取り組みをしているように見せかける同社の「グリーンウォッシュ」疑惑を巡り、ドイツ検察と和解した。2日にも正式に発表する。

  事情に詳しい関係者によると、DWSが支払う和解金は、同社が米証券取引委員会(SEC)との和解時に支払った1900万ドル(約28億4400万円)をやや上回る額になる見込みだ。

  ドイツ銀行、フランクフルト検察はこの件に関するコメントを控えている。

  捜査は2021年、同社の元チーフ・サステナビリティ・オフィサーのデジレー・フィクスラー氏が、DWSがESG(環境・社会・企業統治)関連の取り組みを過大に主張していたと告発したことで始まった。

  フランクフルトの検察当局が22、24年にDWSを家宅捜索した。

  一連の問題を受けて、同社は当時の最高経営者(CEO)アソカ・ブアマン氏が退任に追い込まれた。現在はシュテファン・ホープス氏がCEOを務める。

 

原題:Deutsche Bank’s DWS Settles German Greenwashing Probe(抜粋)

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