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 中国が韓国との間に位置する黄海(韓国名:西海)の「韓中暫定措置水域(PMZ)」に無断で大型鉄骨構造物を設置している事実が最近分かった。

 中国は南シナ海に7つの人工島を建設した後、そこを中国領海だと主張し続けながら構造物を拡大しているという“実績”がある。それだけに、韓国としても中国の「海洋主権侵奪」に対する警戒心を高めなければならない事案となっている。

 ところが、韓国社会の反応は意外と静かなのだ。むしろ目下盛んに非難の声を浴びせている対象は、この時期の恒例になった感が強いが、「日本の教科書の独島領有権主張」だ。

大型構造物、中国は「漁業補助施設」と主張

 黄海を挟んで向かい合う韓国と中国の排他的経済水域(EEZ)は約7万3000km2が重なっている。これに対し両国は、2001年6月に発表された韓中漁業協定で、EEZが重なる部分を「暫定措置水域」に設定した。この海域では漁業以外にはすべての施設設置および海底資源開発を禁止することで合意したのだ。

 ところが韓国の社会的混乱に乗じて、中国がここに大型構造物を設置したというニュースが最近報道された。

 第1報は今年1月、「朝鮮日報」のスクープだった。「朝鮮日報」は1月5日、〈韓国が混乱している隙に西海を狙う中国…大規模な構造物を無断設置〉という記事の中で、次のように伝えた。

〈韓国の情報当局は先月、偵察衛星を通して、中国がこの水域に直径50メートル、高さ50メートル以上の大規模な鉄骨構造物(移動式)を1基設置した事実をキャッチした。中国は昨年4~5月にも、近くの水域に大規模な構造物2基を順次設置し、これを発見した韓国政府は中国側に強く抗議したと伝えられている。その後、動きを止めていた中国が、最近になって構造物の設置を再開したのだ〉

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