ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.26 07:17

中南米のペルーで60代の韓国人が拉致され、翌日、現地当局によって無事救出された。

26日、外交部とペルー現地メディアなどによると、韓国人事業家60代のAさんは24日(以下現地時間)午前、ペルーの首都リマで知人と別れた後、現地の犯罪組織に拉致され、翌日の25日、家族の元に戻った。Aさんは病院に運ばれた状態で安全が確認されたという。

ペルーのアンディーナ通信は、現地警察が追撃の末に犯罪組織に拉致されたAさんを救出し、拉致容疑者3人を逮捕したと報じた。誘拐犯らは現地の警察と銃撃戦も繰り広げたという。

Aさんは現地で相当期間事業を展開してきたという。拉致当日、Aさんの会社の職員がAさんの携帯電話に連絡したが、身元不明の人物が電話を受け、拉致情況を疑った被害者家族が駐ペルー韓国大使館と現地警察に通報した。

拉致の通報を受け付けた駐ペルー韓国大使館は、現地警察庁や拉致被害者の家族と疎通しながら、必要な領事助力を提供した。大使館から関連状況を受け付けた外交部本部も、在外国民保護対策本部を直ちに稼動して会議を開き、安全対策を議論してきた。

ペルーは中南米地域で比較的に治安が安定した方に属していた。しかし、コロナ禍以降、景気悪化や移住民の流入などにより、犯罪率が大幅に高くなった。

駐ペルー大使館が5月に公開した資料によると、2020年以降4年間にペルーで発生した拉致事件は計1万2016件だ。昨年は拉致事件が4060件起きたが、これは2020年(1698件)より2倍以上増えた数値だ。拉致の主要発生地域とされる首都リマでは、2020年から今年5月まで拉致事件が計1343件発生した。駐ペルー大使館は「ペルーのマスコミは拉致事件増加の原因として犯罪組織との連携性に注目している」と明らかにした。

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