中国軍を指揮する最高決定機関である中央軍事委員会ナンバー3の何衛東副主席が北京で行われた植樹活動に欠席したと報じられました。何氏をめぐっては、失脚したとも報じられていて、動静に注目が集まっています。
香港の「星島日報」は3日、中央軍事委員会の何衛東副主席が2日に北京で行われた植樹活動に欠席したと報じました。
この植樹活動には、43年連続で中央軍事委員会の指導者が参加し、もう一人の副主席である張又キョウ氏は出席したということですが、「何氏の姿は見られず、異例だ」としています。
何氏は先月11日に行われた全国人民代表大会の閉幕式に出席しましたが、その後の動静は発表されておらず、アメリカの保守系メディア「ワシントン・タイムズ」は何氏が失脚したと先月25日に報じていました。
何氏が3週間以上、公の場に姿を現していないことから、失脚疑惑が深まっています。
いまの中央軍事委員会が発足した際、メンバーは7人いましたが、李尚福前国防相は贈収賄の疑いで党籍をはく奪。苗華政治工作部主任も「重大な規律違反の疑いがある」として職務を停止されていて、半数近くが欠員となる可能性もあります。
また、今月2日「星島日報」は、中国共産党で人事を担当する中央組織部の李幹傑部長と、対外工作を行う統一戦線工作部の石泰峰部長を入れ替える人事が行われたと報じました。
2人はともに党のトップ24人の政治局員で、「星島日報」は消息筋の話として、「これほどの高級幹部の交流は極めてまれである」と報じています。
TBSテレビ
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