オニツカタイガーストライプと呼ばれるデザインが採用されたのは、2年後のメキシコ五輪に向けて1966年に発表したシューズから。当初はメキシコラインと呼ばれ、現在ではオニツカタイガーを象徴するデザインとなっている。
1977年にオニツカと他の2社が合併してアシックスを設立。ここで一度、オニツカタイガーのブランドが休止することになる。オニツカタイガーが復活したのは、2002年。アシックスがスポーツアイテム、そしてオニツカタイガーがファッションアイテムを扱うということで完全に役割を分担、ブランドの差別化が図られている。
興味深いのは、ヨーロッパから復活を望む声があがり、それに応えるかたちで再びオニツカタイガーというブランド名を名乗るようになったことだ。
ちょうどこの時期は、1990年代のハイテクスニーカーのブームが終わり、トレンドに敏感な若者たちは、懐古的なスニーカーに目を向けはじめていたタイミングだった。そんな時代の空気を読み取り、またファンからの復活を望む声も後押しし、オニツカタイガーというブランドがリスタートすることにつながった。
新生オニツカタイガーは、シューズはもちろんアパレルやアクセサリーまで展開するファッションブランドとして立ち上がった。そして2002年、ブランド復活と同時に発表したスニーカー、MEXICO 66をイタリアのメンズファッション見本市、ピッティ・イマジネ・ウオモに出展。すると、このレトロな風貌のスニーカーがヨーロッパで大反響を巻き起こした。はたして、このブームは逆輸入のかたちで日本にも伝わった。
2002年にオニツカタイガーがグローバルなファッションブランドとして復活する際に発表されたのがMEXICO 66。数あるオニツカタイガーのシューズのなかでも、世界中で愛される永遠のスタンダードだ。本文にあるように、このスニーカーはオニツカタイガーの歴史を継承しつつ、最新モデルとして現代的にアップデートしたものだ。
いまもブランドのアイコンとして世界中で愛されているスニーカーであるMEXICO 66には、1960年代から続く進化の系譜がある。その源流となるのが当時アスリート向けに発売されたリンバーアップというトレーニングシューズ。この時点ではまだオニツカタイガーストライプは採用されていないけれど、続く1961年に発売された2代目リンバーアップのデザインには、今日のMEXICO 66へと受け継がれていくレガシィの数々が見てとれる。2代目リンバーアップは1999年、ブランド誕生50周年の記念モデルとして復刻される。そしてそのレトロでミニマルなルックスが時代の流れと呼応して、大好評を博した。こうした動きを受けて、2代目リンバーアップを現代的にアップデートした最新モデルとして開発されたのがMEXICO 66。われわれが注目しているドライビングシューズも、このMEXICO 66をベースに開発されたという。
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