2025年04月04日 22時00分
動画
SamsungやLG、ヒョンデなど複数の世界的企業を抱える韓国ですが、チャンネル登録者数2380万人超のサイエンス系YouTubeチャンネル・Kurzgesagtが「韓国が終わりを迎えようとしている」という動画を公開しています。
SOUTH KOREA IS OVER – YouTube
「衝撃的に聞こえるかもしれませんが、韓国はまもなく人口・経済・社会・文化・軍事のあらゆる面で崩壊し始めるでしょう」と、出だしからKurzgesagtはインパクトのある言葉をぶつけてきます。
その理由は「韓国は過去数十年にわたって人類史上前例のない出生率の危機に直面しているから」だそうです。Kurzgesagtによると、韓国はもはや後戻りできない地点まで到達しているとのこと。
「2060年には私たちが知り、愛している現在の韓国は存在しない」とのことですが、その崩壊はどのように進み、なぜ止めることはほぼ不可能なのでしょうか。
韓国崩壊の主な原因は、出生率の低下にあります。人口を安定させるには、女性1人当たり約2.1人の子どもを産む必要があるそうです。実際、1950年代に韓国人女性は1人当たり約6人の子どもを産んでいました。
しかし、1980年代には出生率が2人を下回り、2023年には0.72人にまで低下し、史上最低の数値を記録しました。出生率は特に首都のソウルで低く、約0.55人にまで落ち込んでいます。
この出生率の低さは実際の世界で何を意味するのでしょうか。もし出生率がこのままであれば、100人の韓国人から生まれる次世代の数は36人になり、次の世代では13人、その次では5人と減少していきます。つまり、わずか四世代で100人の韓国人が5人にまで減少してしまうことになるわけです。
2024年時点の韓国の人口ピラミッドを見てみると、この現象はすでに進行しているのがわかります。50歳の韓国人4人に対して、1歳の子どもの数はわずか1人です。
出生率が長年低かったにもかかわらず、その影響は今まであまり目立ちませんでした。その理由は、記事作成時点で韓国の総人口が史上最多を記録しており、労働人口もGDPも増加しているためです。
しかし、人口の減少は「遠くから聞こえる貨物列車の音のようなもの」であり、音が近づいたと思ったら、すでに目の前にやってきているとKurzgesagtは表現しています。韓国はまさに、その貨物列車にひかれようとしているとのこと。
35年後の2060年に時間を進め、韓国がどのような国になっているのか推測してみます。
人口に関する予測では、国連の推計が最も頻繁に使用されます。
国連は3つのシナリオ(低出生率、中間出生率、高出生率)を提示していますが、韓国の過去のデータでは中間出生率であっても楽観的過ぎることが明らかになっています。実際、2022年から2023年の間に韓国の出生率は8%低下しました。そのため、今回は最も現実に近い「低出生率」のまま年月が過ぎると韓国がどうなってしまうのかをKurzgesagtはシミュレーションしています。
2060年の韓国の人口ピラミッドは以下の通り。
人口は30%減少し、5170万人から3580万人へ縮小、つまり約1600万人がいなくなるということになります。
これに伴い、韓国は史上最も高齢化した国となり、2人に1人が65歳以上の高齢者となります。25歳以下の人口は10人に1人未満です。さらに、5歳以下の子どもは100人に1人しかいない計算になります。
「朝、目覚めると子どもがいない静かな街が広がり、多くの都市が廃墟と化し、高齢者ばかりが取り残され、介護施設は満員で社会を支える労働者はわずかしかいない」そんな未来が待っているとKurzgesagtは表現しています。
人口が減少した後に起こるのは「経済崩壊」です。
2023年時点で、韓国の65歳以上の人口の40%が貧困層に分類されています。しかし、2060年にはこの数字が「まだマシ」に思えるほど悪化するとのこと。
記事作成時点で、韓国の年金基金は約7300億ドル(約110兆円)という世界最大規模を誇っています。
しかし、年金基金は2040年代に増加が止まり、2050年代には枯渇すると予測されています。つまり、2060年には現役世代が高齢者を支えるしかなくなるわけです。
年金制度を維持するには、最低でも1人の高齢者に対して2~3人の労働者が必要です。
しかし、2060年には1人の高齢者を支える労働者の数が約1.01人になる見込み。
その結果、労働者は高齢者を支えきれなくなり、貧困がさらに拡大します。また、高齢者の多くは働かざるを得なくなります。「しかし、そもそも韓国経済が崩壊していたら、仕事すらない可能性があります」とKurzgesagtは述べました。
そもそも、韓国の経済規模は主に「労働人口の大きさ」に依存しているそうです。
2023年時点での韓国の労働人口は約3700万人で、GDPは約1.7兆ドル(約250兆円)です。
しかし、2060年には労働人口が半分以下の約1700万人にまで減少する見込み。
技術の進歩により、1人当たりの生産性は向上するかもしれませんが、人口の減少を考慮すると韓国のGDPは2040年代にピークを迎え、その後は衰退していくと予測されています。その結果、韓国は「常に不況が続く国」になってしまう可能性が高いというわけです。
さらに、人口の減少は「社会・文化の崩壊」もまねくとKurzgesagtは主張しています。
調査によると、韓国ではすでに人口の20%が1人暮らしをしており、同じく人口の20%が「親しい友人や家族がいない」と回答しています。
2060年にはこの数字がさらに悪化し、70歳以上の韓国人の50%が兄弟姉妹を持たず、30%が子どもを持たないと予測されています。
また、25~35歳の若者は人口のわずか5%しか占めなくなります。その結果、若者同士の交流が減り、「人々の孤独はさらに加速する」とKurzgesagt。
さらに、韓国の文化も衰退することが予想されます。2000年時点では2000万人近かった25~45歳の若者が、韓国のK-POP、ドラマ、食べ物といった文化を生み出してきました。
しかし、2060年には25~45歳の若者の数が560万人にまで減少すると予測されています。その結果、「文化の担い手がほとんどいなくなる」とKurzgesagtは指摘。
韓国の人口崩壊は「未来の話」ではなく、すでに始まっている現実です。「もしこの問題を直視せず、若者が子どもを持ちたくなる社会を作ることができなければ、韓国の未来は絶望的です。人口減少という貨物列車は、止まることなく、今まさに韓国に迫っています」とKurzgesagtは述べました。
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