今月16日から始まる「弘前さくらまつり」を前に、会場の弘前公園では堀の周辺などに設置された柵の補修作業が行われています。

弘前市の弘前公園はソメイヨシノなど50種類あまりの桜の木がおよそ2600本植えられている全国有数の桜の名所で、今月16日から「弘前さくらまつり」が開催されます。

柵の補修作業は弘前市やその周辺の市町村の左官職人で構成される「弘前左官業組合」がおよそ50年前から、弘前さくらまつりの開幕を間近に控えた毎年この時期にボランティアで行っています。

5日は職人15人が参加し、弘前城の天守閣付近で堀の周辺に設置されたコンクリート製の柵の補修作業にあたりました。

柵は公園の景観を損なわないよう木の幹を模したデザインとなっていて、職人たちはブラシを使って柵に付いた汚れを丁寧に落としたあと、ヒビが入った部分にセメントや砂、それに水を混ぜたモルタルを塗り込んでいました。

そして茶色の顔料を使って柵の色を慎重に塗り直していました。

弘前左官業組合の工藤幸春組合長は「雪害の影響で腐食している部分を復旧させる作業が発生している。観光客に弘前の日本一の桜を見て喜んでもらえるよう奉仕したい」と話していました。

補修の作業は6日も行われ、つや出しなどの仕上げの作業が進められるということです。

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