インド財務省当局者は、米国の新たな関税措置が世界的な混乱をもたらしているものの、原油価格が1バレル=70ドルを下回る水準にとどまれば、2025/26年度(25年4月─26年3月)のインド経済成長率は目標(6.3─6.8%)を達成するとの見通しを示した。写真はムンバイで2020年4月撮影(2025年 ロイター/Hemanshi Kamani)
[ニューデリー 7日 ロイター] – インド財務省当局者は、米国の新たな関税措置が世界的な混乱をもたらしているものの、原油価格が1バレル=70ドルを下回る水準にとどまれば、2025/26年度(25年4月─26年3月)のインド経済成長率は目標(6.3─6.8%)を達成するとの見通しを示した。
一部のエコノミストは、インドからの輸入品に26%の関税を課すトランプ米大統領の関税政策が25/26年度のインド成長率を20─40ベーシスポイント(bp)押し下げ、輸出の3分の1以上を米国が占めるダイヤモンド産業などのセクターに打撃を与え、数千人の雇用を危険にさらす可能性があると指摘する。
しかし、当局者によると、関税措置は25/26年度の主要な財政指標に大きな影響を及ぼすことはないという。
当局者は、米国の関税引き上げの影響を受ける輸出業者を支援するための関税減免制度がすでに予算に盛り込まれており、政府はさらなる措置を講じる用意があると述べた。
別の当局者は、影響を評価するために省庁や輸出協会と協議が行われているとし、財務省でもすでに商務省から利子補助制度の延長や銀行融資の増額など、輸出産業を支援策を複数提案されているという。
インド財務省はコメント要請に応じていない。
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