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韓国の憲法裁判所は4月4日、昨年12月に国会などに兵力を投入させた「非常戒厳」宣布を巡り、弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(64)を罷免する決定を言い渡した。尹氏は即時失職した。60日以内に大統領選が実施される。

日本との関係改善に力を注いだ尹氏は約2年の任期を残して退場することとなり、日韓関係への影響も避けられない。

韓国大統領の罷免は、友人の国政介入事件で弾劾された2017年の朴槿恵(パク・クネ)氏に続いて2人目。

戒厳を巡っては、大統領の弾劾を求める革新層と、尹氏を支持する保守層の対立が激化し、世論の分断が深まった。大統領選を通じて保革の対立が加速する恐れもあり、社会や政治の混乱が収束に向かうかどうか見通せない状況だ。

ソウル中央地検の前で尹氏の逮捕状の取り消しを要求する抗議者=1月(©吉田賢司)

尹氏は戒厳宣布を巡り、内乱首謀罪にも問われ、4月14日に初公判が開かれる。

筆者:桜井紀雄(産経新聞ソウル支局)

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