1回の攻撃、ウクライナ

2025/04/08 04:55

 ウクライナのシビハ外相(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのシビハ外相は7日、南部クリブイリフで4日に子ども9人が死亡したロシア軍の攻撃について「ロシアは被害を最大化するためクラスター(集束)弾を使った」と非難した。ロシアによる2022年のウクライナ侵攻開始後、1回の攻撃で犠牲になる子どもが最多だったとした。

 シビハ氏はクリブイリフへの攻撃で、ロシアが「普通の住宅街にある子どもの遊び場を標的にした」と訴えた。ウクライナ政府によると、子どもを含む死者は計20人で、負傷者は75人に上った。

 一方、英国防省はロシア軍の進軍が鈍化しているとの分析を5日に発表した。昨年11月に約730平方キロを制圧したが、今年3月に掌握したのは主に東部ドネツク州の143平方キロにとどまった。

 米シンクタンク、戦争研究所はウクライナ軍がドネツク州の要衝ポクロウシクや、小都市トレツク方面で反撃して領土を一部奪還し、ロシア軍の侵攻を遅らせていると分析している。

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