トランプ米大統領は7日、米鉄鋼大手USスチールの買収案件を巡り「さらなる措置が適切かどうか判断するため」に、対米外国投資委員会(CFIUS)に対し新たな審査を行うよう指示した。2024年4月、日鉄本社で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[7日 ロイター] – トランプ米大統領は7日、日本製鉄(5401.T), opens new tabによる米鉄鋼大手USスチール(X.N), opens new tabの買収案件を巡り「さらなる措置が適切かどうか判断するため」に、対米外国投資委員会(CFIUS)に対し新たな審査を行うよう指示した。声明から明らかになった。
日鉄はこの報道に満足しているとし「われわれは当初からUSスチールとの提携案を客観的な事実に基づいて検討すれば、それが米国経済と国家安全保障を強化することになると確信していた」と述べた。
USスチールの広報担当者は「この重要な投資を最終決定するために、トランプ大統領および政権と引き続き緊密に協力していきたい」と述べた。
市場はこれを、トランプ政権がUSスチール買収承認を検討している可能性を示唆したものと受け止め、USスチールの株価は16%超上昇した。
トランプ政権とUSスチール、日鉄はこの日、バイデン前政権による合併阻止を巡り両社が起こしていた訴訟について、CFIUSが提案を再審査する間、6月5日まで一時停止するよう控訴裁判所(高裁)に要請した。このプロセスにより、両社の主張が「完全に解決」する可能性があるとしている。
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