ノボ、ブラジルで肥満症薬などの生産増強に11億ドル投資へ

デンマーク製薬大手ノボノルディスクは4月7日、ブラジルに64億レアル(10億9000万ドル)を投じて生産を増強すると発表した。2023年9月、同国のヒレレズにある事務所で撮影(2025年 ロイター/Tom Little)

[サンパウロ 7日 ロイター] – デンマーク製薬大手ノボノルディスク(NOVOb.CO), opens new tabは7日、ブラジルに64億レアル(10億9000万ドル)を投じて生産を増強すると発表した。

この投資により、ブラジル南東部ミナスジェライス州にある同社の施設で、肥満症治療薬「ウゴービ」、糖尿病治療薬「オゼンピック」やその他の深刻な慢性疾患向け注射剤の製造能力を強化する。新施設の建設工事は既に始まっており、操業は2028年に開始される見通し。

同社のヨルゲンセン最高経営責任者(CEO)は「ブラジルはわが社の目的を達成する上で戦略的な役割を果たす」と述べた。

ブラジルはノボノルディスクにとって5大市場の1つ。同国から70カ国以上に輸出している。

一方、トランプ米大統領の関税政策が引き起こした世界的な貿易戦争がもたらす影響について、同社幹部は重大でないとし、同社は米工場を拡張しており、米国はブラジルで製造する製品の輸出先ではないと説明した。

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