「遠い山なみの光」に出演する吉田羊
女優広瀬すず(26)主演の映画「遠い山なみの光」(石川慶監督、9月5日公開)に、吉田羊が広瀬演じる主人公の30年後を演じる形で出演することが10日、分かった。また、作品が5月開催の第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で正式出品されることが決まった。
原作は、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロさんのデビュー作「遠い山なみの光」。主人公・悦子は、長崎出身で現在はイギリスの田舎に住む。そこに訪ねてきた娘とのさまざまな会話を通して、日本での人生と、イギリスに住むために日本を離れた経緯を振り返る。
吉田が演じるのは、長崎を離れイギリスで暮らす1980年代の悦子役。広瀬演じる50年代の30年後を演じる。
吉田は、撮影直前に単身イギリスへ短期留学、現地でのホームステイで英語に磨きをかけた。出演に寄せて吉田は「全編ブリティッシュアクセントの英語せりふは母国語でないもどかしさもありましたが、その不自由さと、言語に向き合った時間がそのまま知らず悦子の血肉になっていたと実感できたことは得難い経験でした」と語っている。
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