イランは、核開発を巡りトランプ米政権と初めて行った12日の公式協議は「建設的」だったとし、両国が1週間後に再び会合を持つことを明らかにした。
中東オマーンで2時間以上にわたって間接協議した後、イラン外務省は声明を発表し、両国が「建設的な雰囲気と相互の敬意の下で」核開発と制裁解除について話し合ったと表明した。声明によると、イランのアラグチ外相と米国のウィトコフ中東担当特使は会合後に短時間、対面で話をした。
ホワイトハウスは声明で、協議は「非常に前向きで建設的」だったが、課題は「非常に複雑」だと指摘した。ウィトコフ特使は「可能であれば、対話と外交を通じて両国の溝を解消するようトランプ大統領から指示された」とアラグチ外相に伝えたという。
今回の会合は、米国とイランによる2022年以来のトップレベル協議。イラン核開発を巡る長年の対立解消に向けた新たな取り組みとなる。トランプ氏は取引を望むか、あるいは軍事行動に訴えると繰り返し表明しているが、イランは脅しには対応せず間接協議のみ応じるとしている。
アラグチ外相はイラン国営テレビに対し、代表団は19日に再び協議する予定だと語り、米政権も声明でこれを確認した。同相によると、協議は別の場所で行われる可能性もあるが、オマーンが引き続き仲介役を務める。
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原題:Iran, US Agree to Extend Talks After ‘Constructive’ Meetings (2)(抜粋)
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